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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

45巻8号(2008年8月号)
今月の主題 内科医のための がん診療Update
(目次詳細・ご注文はこちら!)

田村和夫(福岡大学腫瘍・感染症・内分泌内科)

『medicina』では2005年11月号(42巻11号)で「内科医が知っておくべきがん治療」として総合的に基礎から臨床まで,各論では肺,消化器,乳がんなど主だった臓器がんを網羅して記載がなされている.本特集では,それ以後に開発あるいは普及してきた検査法や,がん薬物療法をまとめたい.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための35題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
外来がん診療における一般内科医の役割
がん対策基本法が成立して以降,がん対策基本計画を通して,がん診療に携わる人材の育成から体制の整備まで,がん診療の全体像は大きく変わろうとしている.また,社会の要請や治療の進歩に伴い,がん治療が入院から外来にシフトしている状況で,病病・病診連携はきわめて重要である.そこで,外来あるいは在宅でのがん治療中の連携のとり方から,在宅における緩和医療の重要性,誰が看取るかまで,診療所や一般病院で診療する内科医が担う役割とその問題点について,多角的にご議論いただいた.
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.

第32回 がんプロ(3) WEB勉強法

白井敬祐(サウスカロライナ医科大学)
聖路加Common Diseaseカンファレンス
聖路加Common Diseaseカンファレンスとは,聖路加国際病院内科で2006年11月から始まった新カンファレンスである.
稀な疾患や複雑な疾患の検討ではなく,比較的ありふれた疾患(common disease)を複数例で検討しようというカンファレンスである.ありふれた疾患に迅速に的確なアプローチができる“反射神経”を養うことを意図している.11の専門分野(循環器,消化器,呼吸器,内分泌,神経,腎臓,感染症,膠原病,血液,一般,心療)の専門医が毎月の持ち回りで,指導医が研修医と質疑応答を繰り返す.それを誌上で再現したのが,今回の連載である.

第16回 呼吸器内科編-代表的な呼吸器症状への対応を学ぼう!

野村 征太郎・冨島 裕・仁多 寅彦・西村 直樹・蝶名林 直彦(聖路加国際病院)
見て聴いて考える 道具いらずの神経診療
「神経内科の診察、特に神経所見の取り方は難しく、時間もかかる」と、研修医や他科の先生方は考えている.実際、神経内科専門医でも神経所見の取り方は難しいが、全例で詳細に所見を取るわけではない.
そこで本連載では、日常診療でできる神経診療について概説したい.患者さんの訴えや動作に現れるサインを見逃さないよう、専門医には当たり前だが非専門医は意外と知らないこと、わずかな質問で診断がつくコツなど、実例を挙げ紹介したい.

第8回 主訴別の患者の診かた(3) ふるえを訴える患者の診かた

岩崎 靖(小山田記念温泉病院)
患者が当院(ウチ)を選ぶ理由 内科診察室の患者-医師関係
最前線にいる内科臨床医にとっては、医科学的な問題の解決法ばかりではなく、むしろ個別の患者への具体的なアプローチの方法こそが知りたい、という場合も少なくない.患者は千差万別であり、患者-医師関係も千差万別である.毎月の2000人もの患者数が受診する人気開業医は、診察室の中でどう患者に向き合っているのか、その診療スタイルと技術をわかりやすく紹介する.

第8回 診察室でのちょっとした工夫-患者が語りやすくする

灰本 元(灰本クリニック)
研修医のためのリスクマネジメント鉄則集
医療は危険性と不確実性を伴うハイリスク産業である.それゆえに、診療現場で働く医師には、常に適切なリスクマネジメントが求められる.臨床現場で医療者が行うべきリスクマネジメントとは何か、医師として肝に銘じたい「鉄則集」として示す.

第8回 リスクマネジメントのABCD-その6 医療記録は医療の正当性を証明できる唯一の証拠である

田中まゆみ(聖路加国際病院)
市中感染症診療の思考プロセス IDATEN感染症セミナーより
日本感染症教育研究会(通称IDATEN)による本格的な情報発信の第一弾.臨床感染症に関する良質の邦文教材が乏しい現状を踏まえ、感染症診療のエキスパートたちが、標準的な市中感染症診療の考え方・進め方をわかりやすく解説する.

第5回 皮膚・軟部組織感染症のマネジメント

大曲貴夫(静岡がんセンター 感染症科)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.