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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

45巻4号(2008年4月号)
今月の主題 一般内科医が診る循環器疾患-3大病態を把握する
(目次詳細・ご注文はこちら!)

三田村秀雄(東京都済生会中央病院)

「内科医は全身を診ろ」,口うるさい先輩は(自分のことは棚上げにして),いつもそう言い続けてきた.ところがいつの頃からか,心臓は心臓内科医が診る臓器,循環器は循環器医が管理する領域,になってしまった.もはや一般内科医は患者がひとたび「胸が痛い」と言おうものなら,「それだったら循環器内科にどうぞ」と微笑みながら紹介し,後はもう知らないと決め込む.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための25題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
安全第一の循環器管理-ポイントは何か?
循環器疾患の診療はしばしば一刻を争い,プライマリケア段階での対応が鍵を握ることも少なくない.循環器の専門家ではない一般内科医,あるいは研修医は,さまざまな病態を呈する循環器疾患に,日常診療のなかでどう対応していったらよいのだろうか?
「一般内科医が診る循環器疾患」を特集した本号では,循環器診療の最前線で活躍する4人のエキスパートに,循環器管理のポイントについて,一般内科医向けにわかりやすくお話しいただいた.
新連載
市中感染症診療の思考プロセス IDATEN感染症セミナーより
日本感染症教育研究会(通称IDATEN)による本格的な情報発信の第一弾.臨床感染症に関する良質の邦文教材が乏しい現状を踏まえ、感染症診療のエキスパートたちが、標準的な市中感染症診療の考え方・進め方をわかりやすく解説する.

第1回 市中感染症診療の基本原則

青木 眞(サクラ精機(株)学術顧問)
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.

第28回 契約書

白井敬祐
聖路加Common Diseaseカンファレンス
聖路加Common Diseaseカンファレンスとは,聖路加国際病院内科で2006年11月から始まった新カンファレンスである.
稀な疾患や複雑な疾患の検討ではなく,比較的ありふれた疾患(common disease)を複数例で検討しようというカンファレンスである.ありふれた疾患に迅速に的確なアプローチができる“反射神経”を養うことを意図している.11の専門分野(循環器,消化器,呼吸器,内分泌,神経,腎臓,感染症,膠原病,血液,一般,心療)の専門医が毎月の持ち回りで,指導医が研修医と質疑応答を繰り返す.それを誌上で再現したのが,今回の連載である.

第13回 一般内科編-あなたは浮腫を的確に鑑別できますか?

森 信好・田中まゆみ(聖路加国際病院)
見て聴いて考える 道具いらずの神経診療
「神経内科の診察、特に神経所見の取り方は難しく、時間もかかる」と、研修医や他科の先生方は考えている.実際、神経内科専門医でも神経所見の取り方は難しいが、全例で詳細に所見を取るわけではない.
そこで本連載では、日常診療でできる神経診療について概説したい.患者さんの訴えや動作に現れるサインを見逃さないよう、専門医には当たり前だが非専門医は意外と知らないこと、わずかな質問で診断がつくコツなど、実例を挙げ紹介したい.

第4回 患者が診察室に入ってきた,その瞬間を捉える(3) 歩行からわかること

岩崎 靖(小山田記念温泉病院 神経内科)
患者が当院(ウチ)を選ぶ理由 内科診察室の患者-医師関係
最前線にいる内科臨床医にとっては、医科学的な問題の解決法ばかりではなく、むしろ個別の患者への具体的なアプローチの方法こそが知りたい、という場合も少なくない.患者は千差万別であり、患者-医師関係も千差万別である.毎月の2000人もの患者数が受診する人気開業医は、診察室の中でどう患者に向き合っているのか、その診療スタイルと技術をわかりやすく紹介する.

第4回 患者に怒りよりも悲しみを伝える

灰本 元(灰本クリニック)
研修医のためのリスクマネジメント鉄則集
医療は危険性と不確実性を伴うハイリスク産業である.それゆえに、診療現場で働く医師には、常に適切なリスクマネジメントが求められる.臨床現場で医療者が行うべきリスクマネジメントとは何か、医師として肝に銘じたい「鉄則集」として示す.

第4回 リスクマネジメントのABCD-その2 事故が起こらないような組織をつくる

田中まゆみ(聖路加国際病院・一般内科)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.