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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

45巻2号(2008年2月号)
今月の主題 しびれと痛み 患者の“何か変な感じ”をどう受け止め,応じていくか
(目次詳細・ご注文はこちら!)

大生定義(立教大学)

外来診療では痛み・しびれで受診する患者さんは多い.この感覚は身体的な問題の存在を示唆することもあり,重要な体からの警告であることもある.また,心因性の場合もあり,心からのメッセージとして捉えるべきときもある。

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための35題」
(力だめしにいかがでしょう。解答は本誌掲載。解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
しびれ・痛みをどう見切るか?
「しびれ・痛み」は,患者ごとに多彩な訴えがされること,原因が多岐にわたること,心因性を疑わせる場合の対応が難しいことなど,苦手意識を抱きやすい症状の代表であろう.
主治医としてどこまで診るべきか,どこから整形外科や神経内科など専門医に委ねるべきか.緊急を要する「しびれ・痛み」から,知っておきたい「しびれ・痛み」,原因を解きほぐして診断に迫る専門医のコツ,長い経過をたどる患者との付き合い方まで,幅広く語っていただいた.
大生 定義氏 長谷川和宏氏 福武 敏夫氏 関谷 紀貴氏
立教大学社会学部教授・診療所長
=司会
新潟脊椎外科センター副センター長 亀田メディカルセンター神経内科部長 都立駒込病院感染症内科レジデント
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました。内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています。毎回おちがつくといいのですが。どうかよろしくお願いします。

第26回 外来に臨む心構え

白井敬祐
聖路加Common Diseaseカンファレンス
聖路加Common Diseaseカンファレンスとは,聖路加国際病院内科で2006年11月から始まった新カンファレンスである。
稀な疾患や複雑な疾患の検討ではなく,比較的ありふれた疾患(common disease)を複数例で検討しようというカンファレンスである。ありふれた疾患に迅速に的確なアプローチができる“反射神経”を養うことを意図している。11の専門分野(循環器,消化器,呼吸器,内分泌,神経,腎臓,感染症,膠原病,血液,一般,心療)の専門医が毎月の持ち回りで,指導医が研修医と質疑応答を繰り返す。それを誌上で再現したのが,今回の連載である。

第11回 腎臓内科編-血尿・蛋白尿をみたときのアプローチ法

西﨑祐史・小松康宏(聖路加国際病院・腎臓内科)
見て聴いて考える 道具いらずの神経診療
「神経内科の診察、特に神経所見の取り方は難しく、時間もかかる」と、研修医や他科の先生方は考えている。実際、神経内科専門医でも神経所見の取り方は難しいが、全例で詳細に所見を取るわけではない。
そこで本連載では、日常診療でできる神経診療について概説したい。患者さんの訴えや動作に現れるサインを見逃さないよう、専門医には当たり前だが非専門医は意外と知らないこと、わずかな質問で診断がつくコツなど、実例を挙げ紹介したい。

第2回 患者が診察室に入ってきた,その瞬間を捉える(1)姿勢からわかること

岩崎 靖(小山田記念温泉病院 神経内科)
患者が当院(ウチ)を選ぶ理由 内科診察室の患者-医師関係
最前線にいる内科臨床医にとっては、医科学的な問題の解決法ばかりではなく、むしろ個別の患者への具体的なアプローチの方法こそが知りたい、という場合も少なくない。患者は千差万別であり、患者-医師関係も千差万別である。毎月の2000人もの患者数が受診する人気開業医は、診察室の中でどう患者に向き合っているのか、その診療スタイルと技術をわかりやすく紹介する。

第2回 ありふれた血圧手帳で患者-医師関係をつくる

灰本 元(灰本クリニック)
研修医のためのリスクマネジメント鉄則集
医療は危険性と不確実性を伴うハイリスク産業である。それゆえに、診療現場で働く医師には、常に適切なリスクマネジメントが求められる。臨床現場で医療者が行うべきリスクマネジメントとは何か、医師として肝に銘じたい「鉄則集」として示す。

第2回 医師とリスクマネジメント(後編)

田中まゆみ(聖路加国際病院・一般内科)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載。写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める。