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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

45巻1号(2008年1月号)
今月の主題 プライマリケア医が主役 膠原病・関節リウマチの早期診断・早期治療
(目次詳細・ご注文はこちら!)

岡田 正人(聖路加国際病院アレルギー・膠原病科)

自己免疫性多臓器慢性炎症性疾患の多くは「膠原病」として知られている。この膠原病という日本語はおそらく英語の「collagen vascular diseases」からと想像されるが,現在は英語圏の膠原病を専門とする医師の間では膠原病は「connective tissue diseases」と総称されている。今回の特集においても結合組織疾患という用語を使う案もあったのだが,あえて「膠原病」という言葉を残した。理由は読者にわかりやすいであろうということだけでなく,このconnective tissue diseasesという呼び方も一般に膠原病といわれる疾患群を正確には包括していないと考えたからである。

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための26題」
(力だめしにいかがでしょう。解答は本誌掲載。解説が大幅に充実)
新連載
見て聴いて考える 道具いらずの神経診療
「神経内科の診察、特に神経所見の取り方は難しく、時間もかかる」と、研修医や他科の先生方は考えている。実際、神経内科専門医でも神経所見の取り方は難しいが、全例で詳細に所見を取るわけではない。
そこで本連載では、日常診療でできる神経診療について概説したい。患者さんの訴えや動作に現れるサインを見逃さないよう、専門医には当たり前だが非専門医は意外と知らないこと、わずかな質問で診断がつくコツなど、実例を挙げ紹介したい。

第1回 問診表のウラを読む

岩崎 靖(小山田記念温泉病院 神経内科)
患者が当院(ウチ)を選ぶ理由 内科診察室の患者-医師関係
最前線にいる内科臨床医にとっては、医科学的な問題の解決法ばかりではなく、むしろ個別の患者への具体的なアプローチの方法こそが知りたい、という場合も少なくない。患者は千差万別であり、患者-医師関係も千差万別である。毎月の2000人もの患者数が受診する人気開業医は、診察室の中でどう患者に向き合っているのか、その診療スタイルと技術をわかりやすく紹介する。

第1回 治療意欲がない患者

灰本 元(灰本クリニック)
研修医のためのリスクマネジメント鉄則集
医療は危険性と不確実性を伴うハイリスク産業である。それゆえに、診療現場で働く医師には、常に適切なリスクマネジメントが求められる。臨床現場で医療者が行うべきリスクマネジメントとは何か、医師として肝に銘じたい「鉄則集」として示す。

第1回 医師とリスクマネジメント(前編)

田中まゆみ(聖路加国際病院・一般内科)
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました。内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています。毎回おちがつくといいのですが。どうかよろしくお願いします。

第25回 抗がん剤の値段

白井敬祐
聖路加Common Diseaseカンファレンス
聖路加Common Diseaseカンファレンスとは,聖路加国際病院内科で2006年11月から始まった新カンファレンスである。
稀な疾患や複雑な疾患の検討ではなく,比較的ありふれた疾患(common disease)を複数例で検討しようというカンファレンスである。ありふれた疾患に迅速に的確なアプローチができる“反射神経”を養うことを意図している。11の専門分野(循環器,消化器,呼吸器,内分泌,神経,腎臓,感染症,膠原病,血液,一般,心療)の専門医が毎月の持ち回りで,指導医が研修医と質疑応答を繰り返す。それを誌上で再現したのが,今回の連載である。

第10回 あなたは不定愁訴を的確に診療できますか?

山田宇以・太田大介・山雄さやか(聖路加国際病院心療内科)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載。写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める。