日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書 |
44巻2号(2007年2月号) 今月の主題 症例からみる肺疾患のCT画像 (目次詳細・ご注文はこちら!) 三嶋理晃(京都大学医学部呼吸器内科)
近年の胸部CTの解像度の進歩に伴って,呼吸器疾患の重要な疾患単位である,比較的末梢の気道や小葉単位の病変が明確に描出されるようになり,「生きた人:living person」から病理学的な情報が得られるようになった。その結果,CT画像は,呼吸器疾患の鑑別診断や治療法の選択に大きな貢献をするようになってきている。すでに,呼吸器疾患に関するCT画像の解説書には優れたものが数種出版されているが,この特集では,研修医・レジデントなどの初学の先生方や,呼吸器を専門としない先生方をも対象に含めて,実地医療に即応できるような症例提示を中心とした体裁を整えた。具体的には以下に述べるような特色を持つ。 |
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●今月の主題 座談会 | |||||||||||||||
日常の呼吸器診療でCTを使いこなす | |||||||||||||||
器機の性能向上により,CTは呼吸器疾患の鑑別診断や治療方針決定に非常に有効なモダリティとなっている。しかしその進歩は同時に,CTに頼りすぎるあまり基本的な病歴や所見の聴取,胸部X線写真の読影などが疎かにされる傾向を招いているのではないかという危惧もある。本座談会では,呼吸器や放射線を専門としない医師を視野に入れて,日常の診療でいかに適切にCT画像を活用すべきかを語っていただいた。 | |||||||||||||||
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内科認定医・専門医試験対策に!! | |||||||||||||||
●今月の主題 | |||||||||||||||
「理解のための27題」 (力だめしにいかがでしょう。解答は本誌掲載。解説が大幅に充実) |
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連載 | |||||||||||||||
●東大病院内科研修医セミナー | |||||||||||||||
本連載では,東大病院で内科研修医を対象に月2~3回,昼の1時間を使って行われている内科グランドカンファレンスを紹介します。各診療科での実際の症例を通して,疾患の診断・治療に関する生きた知識を吸収していただければ幸いです。 | |||||||||||||||
原田壮平・安達正時・太田康男(東京大学医学部附属病院感染症内科) | |||||||||||||||
●Case Study 診断に至る過程 | |||||||||||||||
本シリーズではCase Studyを通じて鑑別診断を挙げ,診断に至る過程を解説してみたいと思います。どこに着目して鑑別診断を挙げるか,次に必要な情報は何か,一緒に考えてみませんか。 | |||||||||||||||
松村正巳(金沢大学医学部付属病院リウマチ・膠原病内科) | |||||||||||||||
●研修おたく海を渡る | |||||||||||||||
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました。内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています。毎回おちがつくといいのですが。どうかよろしくお願いします。 | |||||||||||||||
白井敬祐 | |||||||||||||||
●できる医師のプレゼンテーション-臨床能力を倍増するために | |||||||||||||||
プレゼンテーションは診療現場において,きわめて重要な臨床能力の1つである。「質の高い研修」,「質の高い患者ケア」,プレゼンテーションの良し悪しは実はこれらを大きく左右する。本連載では,臨床医にとって必要な「プレゼン技術」の基本をわかりやすく示す。 | |||||||||||||||
川島篤志(市立堺病院・総合内科) | |||||||||||||||
●内科医が知っておきたいメンタルヘルスプロブレムへの対応 | |||||||||||||||
昨今,メンタルヘルスは大きな社会問題となっており,プライマリケアの最前線を担う一般内科医が,それらに対応しなければならない場面も急増している。本連載では,内科医向けに,日常診療でよく遭遇するメンタルヘルスプロブレムと,その対応について解説する。 | |||||||||||||||
中尾睦宏(帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・心療内科) | |||||||||||||||
●外来研修医教育への招待 | |||||||||||||||
皆さん,はじめまして。そして,ようこそ外来研修医教育の現場へ。これから,日々外来での研修医教育に悪戦苦闘している私たちの現場に一緒に入りこんでいただこうと思います。 | |||||||||||||||
川尻宏昭(名古屋大学医学部附属病院・在宅管理医療部 地域医療センター) | |||||||||||||||
●日常診療の質を高める口腔の知識 | |||||||||||||||
緊張してドキドキするような場面で口の中がカラカラに乾く,誰にもそんな経験があると思います。最近のストレス社会を反映してか,ペットボトルを持ち歩く人が目立つようになりました。今月は「唾液・ドライマウス」にスポットを当ててお話します。 | |||||||||||||||
岸本裕充(兵庫医科大学歯科口腔外科学) | |||||||||||||||
●目でみるトレーニング | |||||||||||||||
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載。写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」,「解答と解説」からなり,クイズを通して症例疾患への理解を深める。 |