日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書 |
43巻13号(2006年12月号) 今月の主題 理解しよう! 下痢と便秘 (目次詳細・ご注文はこちら!) 小林健二(東海大学総合内科) 下痢や便秘といった便通異常は,消化器内科専門医のみならず,内科医が日常診療でよく遭遇する症候である。ややもすると,これらの症候に対して対症療法ですませてしまいがちである。実際にself‐limitedな疾患が多いため,このような対処で済むことが多いのも事実である。しかしながら,それでうまくいかないときに,そこから先をどうすればよいのか途方に暮れてしまう場合が少なくないのではないか。ある医師は,病態の把握や検査前確率の推測などはそっちのけで,手当り次第検査をオーダーするかもしれない。またある医師は,漫然と有効でない治療を続けて患者の状態を悪化させるかもしれない。このような対応をしてしまうのは,ひとくちに「下痢」,「便秘」といっても,それらの便通異常が非常に多彩な疾患で起こり,その病態もさまざまであるため,どのようにアプローチしたらよいのかを整理して理解されていないからではないかと考える。 |
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内科認定医・専門医試験対策に!! | |||||||||
●今月の主題 | |||||||||
「理解のための28題」 (力だめしにいかがでしょう。解答は本誌掲載)) |
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連載 | |||||||||
●しりあす・とーく | |||||||||
日本の医師研修はこの数年急速に変わりつつあるが,アメリカ型臨床研修に学ぶべきものは,まだまだ多い。今回の「しりあす・とーく」では,前号に引き続き,アメリカでの研修経験をもつ3人の医師に,アメリカの医師研修から学ぶべきものを,日本の医療の現状を踏まえながら語っていただいた。 | |||||||||
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●病理との付き合い方 明日から使える病理の基本【実践編】 | |||||||||
病理診断が病名の決定,治療方針の決定,治療効果および予後判定に重要な役割を果たす,ということはすでに総論を読んだ読者には十分理解していただいたと思う。実践編(各論)では,臓器別に具体的な病理との付き合い方を学ぼう。 | |||||||||
小山徹也・神原常仁・深堀能立(獨協医科大学) | |||||||||
●東大病院内科研修医セミナー | |||||||||
本連載では,東大病院で内科研修医を対象に月2~3回,昼の1時間を使って行われている内科グランドカンファレンスを紹介します。各診療科での実際の症例を通して,疾患の診断・治療に関する生きた知識を吸収していただければ幸いです。 | |||||||||
小野祥太郎・武田憲文・山下尋史(東京大学医学部附属病院循環器内科) 川畑仁人(東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科) |
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●Case Study 診断に至る過程 | |||||||||
本シリーズではCase Studyを通じて鑑別診断を挙げ,診断に至る過程を解説してみたいと思います。どこに着目して鑑別診断を挙げるか,次に必要な情報は何か,一緒に考えてみませんか。 | |||||||||
松村正巳(金沢大学医学部付属病院リウマチ・膠原病内科) | |||||||||
●研修おたく海を渡る | |||||||||
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました。内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています。毎回おちがつくといいのですが。どうかよろしくお願いします。 | |||||||||
白井敬祐 | |||||||||
●できる医師のプレゼンテーション-臨床能力を倍増するために | |||||||||
プレゼンテーションは診療現場において,きわめて重要な臨床能力の1つである。「質の高い研修」,「質の高い患者ケア」,プレゼンテーションの良し悪しは実はこれらを大きく左右する。本連載では,臨床医にとって必要な「プレゼン技術」の基本をわかりやすく示す。 | |||||||||
川島篤志(市立堺病院・総合内科) | |||||||||
●目でみるトレーニング | |||||||||
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載。写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」,「解答と解説」からなり,クイズを通して症例疾患への理解を深める。 |