日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書 |
43巻11号(2006年11月号) 今月の主題 頭痛治療の疑問を解決する (目次詳細・ご注文はこちら!) 鈴木則宏(慶應義塾大学医学部神経内科)
かつて鎮痛薬と酒石酸エルゴタミンしか手段がなかった慢性頭痛治療は,トリプタンによる片頭痛治療の出現とともに大きく変貌した。トリプタン治療の一般化により片頭痛患者の生活支障度が軽減しQOLも向上した。現在,「片頭痛発作すなわちすべての生活活動の停止」という図式はかなり弱まってきているといってよいであろう。しかし,その反面,このような頭痛医療の進歩改善にともなって実際の頭痛診療では,トリプタンの効かない片頭痛(様)発作やトリプタンの内服指導の難しさ,あるいは鎮痛薬やトリプタン自体による薬剤誘発性頭痛への移行や変容など,新たな疑問や問題点が出てきていることも事実である。 |
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内科認定医・専門医試験対策に!! | |||||||||
●今月の主題 | |||||||||
「理解のための30題」 (力だめしにいかがでしょう。解答は本誌掲載) |
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連載 | |||||||||
●しりあす・とーく | |||||||||
日本でも,新しい医師臨床研修が定着しつつあり,研修の質は改善しつつあると言われている。しかし,いまもアメリカに医師研修の機会を求める若手医師は少なくない。彼らは何をそこに求め,何を学んでくるのか? 今回の「しりあす・とーく」では,アメリカで医師研修を行った3人の医師に,「アメリカの医師研修から何を学ぶべきか?」を当地での経験を踏まえ率直に語っていただいた。 |
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●病理との付き合い方 明日から使える病理の基本【実践編】 | |||||||||
病理診断が病名の決定,治療方針の決定,治療効果および予後判定に重要な役割を果たす,ということはすでに総論を読んだ読者には十分理解していただいたと思う。本号からの実践編(各論)では,臓器別に具体的な病理との付き合い方を学ぼう。 | |||||||||
前田 環(藍野大学医療保健学部看護学科) | |||||||||
●東大病院内科研修医セミナー | |||||||||
本連載では,東大病院で内科研修医を対象に月2~3回,昼の1時間を使って行われている内科グランドカンファレンスを紹介します。各診療科での実際の症例を通して,疾患の診断・治療に関する生きた知識を吸収していただければ幸いです。 | |||||||||
大石 篤郎・槙田 紀子(東京大学医学部附属病院腎臓内分泌内科) | |||||||||
●Case Study 診断に至る過程 | |||||||||
本シリーズではCase Studyを通じて鑑別診断を挙げ,診断に至る過程を解説してみたいと思います。どこに着目して鑑別診断を挙げるか,次に必要な情報は何か,一緒に考えてみませんか。 | |||||||||
松村正巳(金沢大学医学部付属病院リウマチ・膠原病内科) | |||||||||
●研修おたく海を渡る | |||||||||
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました。内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています。毎回おちがつくといいのですが。どうかよろしくお願いします。 | |||||||||
白井敬祐 | |||||||||
●できる医師のプレゼンテーション-臨床能力を倍増するために | |||||||||
プレゼンテーションは診療現場において,きわめて重要な臨床能力の1つである。「質の高い研修」,「質の高い患者ケア」,プレゼンテーションの良し悪しは実はこれらを大きく左右する。本連載では,臨床医にとって必要な「プレゼン技術」の基本をわかりやすく示す。 | |||||||||
川島篤志(市立堺病院・総合内科) | |||||||||
●目でみるトレーニング | |||||||||
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載。写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」,「解答と解説」からなり,クイズを通して症例疾患への理解を深める。 |