助産雑誌 Vol.75 No.8
2021年 08月号

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「冷えは万病のもと」と言います。特に妊娠中はマイナートラブルの増加につながり,早産や遷延分娩のリスク因子にもなると言われています。ただし全ての人が冷えているわけではないので,誰でもいつでも温めればいいということではありません。目指すのは,心身がちょうど良い状態に保たれること。目の前のその人をみて,その人に合った対応をすることが必要です。
この「ちょうど良い状態」のことを漢方では「中庸」と言い,心身の調子を整えるための食事・運動など生活習慣のことを「養生」と言います。本特集では,漢方の基本の考え方を踏まえ,冷えの漢方治療,さらに中庸を目指すための食事・運動などの養生と鍼灸について専門家が解説しました。それらを踏まえ,養生を大切にしている助産院から,助産外来でも実践できる保健指導の要点を紹介します。
妊娠していても,していなくても,日頃から養生を心掛けたいもの。妊婦さんのおなかを温かい手で触れるためにも,まずは自分から実践してみませんか。

ISSN 1347-8168
定価 1,650円 (本体1,500円+税)

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漢方と妊婦の冷え
森 裕紀子

身体を冷やす食べ物・温める食べ物を知る――「養生食」の考え方から
小野直子/星野雄子

冷えを改善するエクササイズ
下川りん

セルフケアにも活用できる鍼灸を用いた冷え対策
井上律子

「養生」を伝える助産師による冷え対策
齊藤純子


■実践報告
ICTの活用でリアルな見学実習を実現――コロナ時代の効果的な臨地実習を考える
下門すみえ/山浦新太郎/大坪今日子/本郷千草


●5つのテーマで学ぶ女性ホルモン剤と血栓症[1]
女性のライフサイクルと女性ホルモンの変化
杉浦和子

●続・いのちをつなぐひとたち[32]
福井みのりさん&谷口歩実さん

●宝物,教えてください[66]
帝王切開の宝物,1号・2号
横手直美

●日本の乳信仰をめぐる旅 おっぱい神社・おっぱい寺・乳銀杏・乳地蔵・乳神様たち[8]
おっぱい神社等を記録するワーキンググループ

●多様性があたりまえの未来へ 国内最大規模のLGBTs調査結果から[5]
ゲイ・バイセクシュアル男性におけるHIV/STIの流行とその予防的健康行動
日高庸晴

●りれー随筆[439]
私の使命
宮下絵美

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