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看護教育

2017年05月号 (通常号) ( Vol.58 No.5)
特集 「楽しい」解剖学を求めて
 身体の構造がわからなければ,なんの医療的ケアもできないといっても過言ではありません。ですから,解剖学が医療を学ぶうえで最重要科目の1つであることに間違いはないでしょう。しかし,特に看護教育においては,身体を侵襲するような演習や,身体の内部構造を直接見て学ぶという機会がほとんどないこともあり,「知識の記憶のみが強いられるつまらない科目」と思われがちです。
 記憶しなければならない膨大な情報を減らすことはできませんが,他の科目同様,教員の工夫次第でその記憶作業を少しでも「楽しく」することは可能でしょう。ただし,それには教員自身が解剖学を理解する必要があります。解剖学の教授は医師に委ねられることが多いため,看護教員が直接教育に携わる機会は多くありません。しかし,専門科目として教えることはなくとも,看護のなかの解剖学として教えることはできるはずです。
 本特集では,看護教員自身が解剖学に対して楽しみを見出しながら,学生の教育にあたる方策について提案します。自分が「つまらない」と思うものは,「楽しく」教えることはできません。看護教員自らが,「楽しく」学べるよう,解剖学を変えていけることを願っています。

教員が解剖学を楽しめなければ,学生が楽しめるわけがない!
藤井 徹也
自らが教えるために学んだ経験から解剖学のおもしろさを考える
 形態機能学の講義をとおして
金子 喜代美/水澤 晴代
看護技術の研究をとおして解剖学の楽しみ方を探る
原 好恵
解剖学で「人」を知るのはおもしろい
 美術解剖学の魅力
阿久津 裕彦


■特別記事
臨床判断モデルにもとづく学習方略と評価のデザイン
細田 泰子
■Scramble Zone
「協同の精神」を教職員全体に取り入れ「チーム学校」を創る試み
児玉 善子


●学生なら誰でも知っている 看護コトバのダイバーシティ・5
本人の意思
木村 映里
●看護教育 継往開来!・2
「看護のための」教養?
江藤 裕之/林 千冬
●リズムとからだ 「うまくいく」と「うまくいかない」の謎・2
吃音という謎
伊藤 亜紗
●すべって,転んで,立ち上がるために ~看護職生涯発達学から~・2
看護職であるがゆえの死の悼みかたを求めて
小川 美咲
研究解説:看護師の生涯発達への示唆
佐藤 紀子
●東西南北! 学生募集旅日誌・11
旅で出会った学生たちが卒業を迎えて
高塚 由香里
●優れた“わざ”をどう伝えるか 技術の「背後にある意味」を考える・5
技術ではあっても看護技術でないもの 抑制
阿保 順子
●「配慮が必要な学生」の学びにつなげる対応
 臨地実習における教育上の調整を考える・5
遅刻,忘れ物・紛失物が多く,どことなく落ち着かない学生への対応
遠藤 和子

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定価 1,620円
(本体1,500円+税8%)