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看護教育

2017年04月号 (通常号) ( Vol.58 No.4)
特集 思考にきく発問
 「発問」は,看護教員養成講習会などでは頻出のテーマですし,教育のうえで重要だ,と認識されていることかと思います。先生方は,学んでほしいことを伝えるために,日々発問を工夫,実践されているのでしょう。とはいえ,教員の思い通りにはいかないのが世の常。学んでほしいことはたくさんあるのに,どのように発問すれば自分の思う教育ができるのか,発問のハウツーはないのか,という悩みのお声も多く耳にします。看護基礎教育は,専門職養成であり,国家試験もあることから,教員が「教えなくてはいけない」と思っている内容が過密です。発問をして返事が早くほしいのに,なかなか学生たちから反応がこないとなると,発問の方法が間違っているのではないか,と不安にもなります。
 しかし,もしかすると,こうした悩みは「発問」についての誤解が原因になっているのかもしれません。発問は,教員が教えたいことを伝えるツールではなく,「学生の思考力」を養うためのもの。主役はあくまで学生の思考です。講義や演習,実習と,それぞれの場面で,それぞれの学生が何を考えているか,その思考を注意深く聞き,発問をすることが,学生のそれからの思考にも効いてくる,と考えます。
 今特集では,「発問」とはどういうものかを概説し,発問をつくる前提として必要な思考の転換から,看護教育の現場にそくして,その必要性と実践例をご紹介します。

■「発問」づくりの大前提 真に思考を促すための,学習者観の問い直し
藤江 康彦
■実践的思考力を育てるための「発問」
池西 静江
■効果的な発問例について
生活的概念から科学的概念へつなぐ発問
池西 静江
グループワークを促進する発問
石束 佳子
シミュレーション教育における問答型の発問
阿形 奈津子
■経験型実習教育に欠かせない発問の力
オープンリード,リフレクション,‘I’メッセージ
安酸 史子


■特別寄稿
「評価力を上げるための目的・評価のつくり方ワークショップ」に参加して得たもの
野崎 真奈美
■スクランブルゾーン
地域の社会資源を活用し,健やかな生活を提案するプロジェクト学習
濱田 眞由美/杉田 香苗/道満 由紀子


●看護教育 継往開来!・1
教養教育の担い手について
江藤 裕之/林 千冬
●リズムとからだ 「うまくいく」と「うまくいかない」の謎・1
リズムと障害
伊藤 亜紗
●すべって,転んで,立ち上がるために ~看護職生涯発達学から~・1
看護職生涯発達学が見つめてきた,看護師の逞しさと繊細さ
佐藤 紀子
●学生なら誰でも知っている 看護コトバのダイバーシティ・4
「患者目線」
木村 映里
●東西南北! 学生募集旅日誌・10
大阪で看護系予備校に通う受験生と出会う
高塚 由香里
●優れた“わざ”をどう伝えるか 技術の「背後にある意味」を考える・4
人間の尊厳の最後の砦をどう教えるか 排泄援助
川嶋 みどり
●「配慮が必要な学生」の学びにつなげる対応
 臨地実習における教育上の調整を考える・4
こだわりが強く,臨機応変な対応やスケジュール管理が苦手な学生への対応
小川 純子

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定価 1,620円
(本体1,500円+税8%)