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看護教育

2016年12月号 (通常号) ( Vol.57 No.12)
特集 身体知をリベラルアーツに
 いわゆるリベラルアーツ,教養教育の内容は,教育機関によってまちまちです。書店でも,哲学や歴史,基礎科学,統計学など,さまざまな切り口の「リベラルアーツ」「教養」の書籍が並んでおり,またその目的も,「人生を豊かにする」「ビジネスパーソンとして生きぬく」など,さまざまです。
 しかし,本を読んで多くの知識を頭に入れることが,いわゆる「教養を身につけること」なのでしょうか。
 現在,一部教育機関ではその見直し,つまり,「頭で学ぶ」だけでなく,「身体で学ぶ」,という「身体知」もまた,何かを学び専門性を発揮するうえで,重要なのではないか,という新しい考えが起こっています。この動きは,座学中心の授業から,アクティブラーニングへ,という動きとも連動しています。
 一方,看護基礎教育はずっと以前から,実習や演習など,「身体で学ぶ」機会に恵まれてきましたが,実習時間の減少や,医療現場の変化などで,看護師が身体知を用いて患者と向き合っていない,という警鐘も昨今鳴らされています。
 身体知をリベラルアーツにとらえ直そうとしている動きは,「身体知」の低下が叫ばれる,看護教育の内容にもつながるのでは,という思いで,本特集を企画しました。日々生きた身体に取り組まれる,みなさんの刺激となれば幸いです。

■看護教育危機の時代,なぜ今,「身体知」か
西山 悦子
■看護職者らしさを支える知覚
ある看護学生の「身体知」が変わるとき
菊池 麻由美
■身体知の構造
「身体で知る」ことの三段階
大橋 容一郎
■「身体の教養教育」改革
鈴木 守
■新たな身体モデルに向けて
山本 敦久


■特別記事
イタリアにおける看護学教育と自己主導型学習
グレッグ 美鈴/林 千冬/脇坂 豊美
■オープンダイアローグが魅せる,新たなケアのパラダイム
「オープンダイアローグを通して対話の可能性を考える」セミナーレポート
川田 美和
まっとうさと新しさが私たちに問いかける
坂下 玲子
■特別寄稿
看護が看護であり続けるために 過去と未来をつなぐメッセージを届ける
川嶋 みどり


●笑いの伝道師 Wマコトのコミュニケーション革命・12(最終回)
コミュニケーション革命を起こすのはアナタです ~一流芸人金言集~
Wマコト
●だから私はこう書いた 系看著者のフィロソフィー・4
「救急看護学」
 すべての看護師に救急の考えを
山勢 博彰/清村 紀子
●東西南北! 学生募集旅日誌・6
本校と縁深い熊本を訪ねる
高塚 由香里
●グループワークの“達人”への道・6
グループワークの準備 授業初日に学生が体験すること その2
三浦 真琴
●考える力を育てるシンキングツールの活用・9
質問や疑問をつくるマトリクス
黒上 晴夫
●“医療安全力”を育むリスクアセスメントトレーニング・32(最終回)
“状況判断に基づく対応力”で事例発生を防止する
 事例発生にかかわる課題の見える化と未然防止対策
斉藤 奈緒美/石川 雅彦
●宮子あずさのエキサイティングWriting・24(最終回)
書き続けることはクルシイ?
宮子 あずさ

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定価 1,620円
(本体1,500円+税8%)