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看護教育

2016年07月号 (通常号) ( Vol.57 No.7)
特集 論理的に話そう!
 「もっと論理的に考えたらどうだ」「論理的に考えたらこうなる」。このように言われたり,言ったりしたことがある人は少なくないでしょう。実は,ここには「論理的」という言葉に対する大きな誤解が潜んでいます。実際は,「論理的に考える」のではなく,いったん考えたことを振り返った後「論理的に整理する」のです。これが大事なポイントです。同様に,看護教員が講義,会議,学会などで求められる,「論理的に話す」ということも,「論理的に考えを整理してから話す」という意味になります。
 今回の特集は,「論理的」という言葉の誤解を解いたうえで,いかにすれば論理的に話すようになれるのか,その思考過程や具体的な方策を,読者の皆さんに提供すべく組まれたものです。そもそも「論理的」とはどういうことなのかという解説をふまえて,普段の生活のなかでの「非論理的」な会話や話し合いの実際例などをみることにより,論理的に話すための学びのきっかけをつかんでいただければと考えています。
 教員が「論理的に話す」ことができるようになれば,その意味や方法を学生にも伝えることができますし,「論理的に考えを整理してから話す」ことで,発言の目的を相手に正確に伝えることができます。これが社会生活を送るうえでも重要なのは,言うまでもないでしょう。
 さらに,一般的には「論理的に書く,聞く,読む,話す」の4つは,異なる出力形態をとるため,あたかも別ものとしてとらえられがちですが,考えを振り返り論理的に整理してから行う,という点においては実は同じことです。今回は「話す」に焦点を当てていますが,次号の『論理的に書こう!』特集も,ぜひ併せてご覧ください。

■【対談】「根拠」と「主張」をつなぐものについて考えよう
論理的に話すために教員ができること
福澤 一吉/中尾 みさ子
■「論理的に話す」とはどういうことか
Part1 「論理的思考」という表現の誤解を解く
福澤 一吉
■「論理的に話す」とはどういうことか
Part2 論証に必要な「論拠」について理解する
福澤 一吉
■会話を対話にするために
違いを知りトレーニングしてみよう
蓮行
■論理的・批判的に考える力をつける方法
苅谷 剛彦


■焦点 第105回看護師国家試験を振り返って
実践での判断を問うものが一層増える傾向
上間 ゆき子
豊富な看護実践能力が問われ,さらに難易度は上がる
テキストマイニングによる分析
井野 恭子


●【新連載】東西南北! 学生募集旅日誌・1
なんで看護教員が学生募集の旅に?
高塚 由香里
●【新連載】グループワークの“達人”への道・1
まず,教師がアクティブになることから始めよう
三浦 真琴
●笑いの伝道師 Wマコトのコミュニケーション革命・7
ひな壇芸人から学ぶ! 究極コミュニケーション術
 個を活かし,チーム力・組織力を高める
Wマコト
●考える力を育てるシンキングツールの活用・4
Y/X/Wチャートで多面的にみる
黒上 晴夫
●臨床教育学 わからないこととの出会い・7(最終回)
物語としての自己 わかり合えない他者と共に生きる
遠藤 野ゆり
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基礎編“思い込み”による事例発生を防止する!
 事例発生に至るプロセスの見える化と未然防止トレーニング
斉藤 奈緒美/石川 雅彦
●宮子あずさのエキサイティングWriting・19
見たいものが見えてしまう話
宮子 あずさ

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定価 1,620円
(本体1,500円+税8%)