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看護教育

2016年05月号 (通常号) ( Vol.57 No.5)
特集 「気持ちのいい」ケアを教えよう!
 看護の醍醐味の1つに,患者さんから「気持ちよかった」という言葉を聞くことがあるのは,経験上皆さんご存じでしょう。けれども,大抵の場合は,患者さんからのこの反応で「喜んでもらえてよかった」と満足感は得るものの,自分のケアを見直し,そこに至ったケアの意味を見出すことなしに,その場限りで終わってしまうことが多いのではないでしょうか。「気持ちよかった」という言葉は,単なる「手技」の成果としてではなく,患者さんの身体的,精神的,社会的な苦痛が軽減し,看護師とのつながりに「安心・安楽」を感じたときに発せられます。この言葉を引き出すには,どのようなケアが必要かを検討する必要があるのです。
 今回は,「気持ちのいい」ケアを求めて研究を続け,看護モデル作成を進めている方々に登場いただき,このキーワードを用いて,看護のなかの技術,そしてその教え方を見直していただこうという特集です。「気持ちよさ」というものは,受け取り手の個人差が大きいですし,環境によっても大きく左右されます。さらには,それを行う看護師側のとらえ方も千差万別でしょう。それでも,ケアを行う際に意識していれば,それは患者さんには伝わるはず。その意識づけを教員が学生にどのように行うかが,重要となります。患者さんに直接接する前に,学生が「気持ちいいケア」に対するイメージを広げられるように,先生方には働きかけていただきたいと思います。

■「気持ちのいいケア」は,患者と看護者のその人らしさを支える!
縄 秀志
■「快適起床ケア」で1人ひとりの朝を創ろう
気持ちのいいモーニングケア
大橋 久美子
■ケアを通して関係性が深まる
気持ちのいい全身清拭
樋勝 彩子
■語りを引き出し,希望をつなぐ
気持ちのいい手浴
矢野 理香
■早期介入で便秘予防! 温罨法で気持ちよく!
気持ちのいい排便ケア
佐居 由美


●笑いの伝道師 Wマコトのコミュニケーション革命・5
心が通う現場をつくる “伝えるチカラ”
 共通・共感・共働で一体感を生み出す
Wマコト
●考える力を育てるシンキングツールの活用・2
ベン図で比較する
黒上 晴夫
●看図アプローチへの招待・5
看図アプローチでできるメタ認知指導
鹿内 信善/徳永 基与子/石田 ゆき
●臨床教育学 わからないこととの出会い・5
社会のなかで自分をわかるということ
遠藤 野ゆり
●アジア,アフリカ,ラテンアメリカの看護教育はいま・14(最終回)
国際的な政策と現場のギャップを埋めるために
 タンザニアでの大学院生とのディスカッションを通して考える
新福 洋子
●“医療安全力”を育むリスクアセスメントトレーニング・25
未来を育む 基礎教育と臨床のコラボレーション
斉藤 奈緒美/石川 雅彦
●宮子あずさのエキサイティングWriting・17
看護師が外に向けて発言する意味
宮子 あずさ

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定価 1,620円
(本体1,500円+税8%)