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看護教育

2015年07月号 (通常号) ( Vol.56 No.7)
特集 看護過程再考
 1980年代以降,日本でも多くの看護理論家,臨床家が,看護を科学的に基礎づけるものとして,「看護過程」の考え方を発展,普及させてきました。実際,「看護過程」が看護実践の向上に果たしてきた役割は非常に大きいといえるでしょう。
 同時に,看護基礎教育においても,多くの看護師養成校でカリキュラムに「看護過程」が設けられ,演習,実習も,看護過程をベースに実施され,大きな労力,時間が割かれている現状があります。
 このような状況を受け,「看護過程」という思考の方法の教育が,看護教育の目的となってしまったという声も多く聞かれます。これは,「看護過程」を基礎教育に用いることのメリット/デメリットが十分に議論されないまま,形式的に導入されてしまった側面があるといえるのではないでしょうか。今特集では,「看護過程」が基礎教育で重要視されてきた背景と問題点をもう一度整理し,基礎教育での「看護過程」の役割を再考するとともに,近年米国で「看護過程」に代わるものとして活用され始めた臨床判断モデルを紹介したいと思います。

■「看護過程」を教える意義と現状の課題
「思考ツール」として観察の視点を養う
古橋 洋子
■今にして看護過程を見定める
小玉 香津子
■「看護実践を学ぶ」ということ
 実習における学生の経験を通して
前川 幸子
■看護過程と「臨床判断モデル」
松谷 美和子/三浦 友理子/奥 裕美
■臨床判断モデルを用いた教育実践について
喜吉 テオ 紘子


■焦点 第104回看護師国家試験を振り返って
実践力がより重視されるため,臨地での学習がさらに重要となる
上間 ゆき子
必要度難易度からみた必修問題を中心にした考察
畑尾 正彦
■特別記事
臨床実習に活用できる実践的医療安全トレーニングの検討
 “RCA+シミュレーショントレーニング”で実習オリエンテーション
松田 亜由美/長野 まゆみ/石川 雅彦/斉藤 奈緒美


●【新連載】学びのヒントをもつ私 学生は「経験」の宝庫・1
妹と,外から見えない困難
文倉 志信
●教育のメイルストロム・7
「パーソナル・ライティングを通じ,
 学生が思考し表現していく手助けをしたい」
 学生の内発的なこころに寄り添い,強く持続する意欲を引き出す
谷 美奈さん
●アジア,アフリカ,ラテンアメリカの看護教育はいま・4
ウガンダ あらゆる業務を行う肝っ玉看護師・助産師たち
織方 愛
●授業研究で変わる! 授業研究で変える!・7
看護教員の専門的な学習共同体を構築する授業研究
吉崎 静夫/蔵谷 範子
●卒業前の看護実践能力育成への取り組み
愛知県立大学看護学部「看護の統合と実践」検討プロジェクト・11
分野別演習の指導計画と実施状況
在宅看護学:COPDで在宅酸素療法を導入した療養者の事例を用いた演習
柳澤 理子/原沢 優子/青山 京子/古田 加代子
佐久間 清美/名知 咲子/杉山 希美
●“医療安全力”を育むリスクアセスメントトレーニング・15
具体的事例を活用した教材作成と参加型研修の提案
斉藤 奈緒美/石川 雅彦
●宮子あずさのエキサイティングWriting・7
時代の変化のなかで書く
宮子 あずさ

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