医学書院

検索
HOME雑 誌臨床外科 > 2015年06月号

臨床外科

2015年06月号 (通常号) ( Vol.70 No.6)
特集 胃切除後再建術式の工夫とその評価
 胃切除術後に再建法を工夫して術後障害を最低限に抑えるのは,胃外科の重要な課題であり続けている.古くは長期生存が見込める早期癌がおもな対象であったが,近年は術後補助化学療法の忍容性の観点から,経口摂取量の増加,栄養状態の改善につながる術式は進行癌でも重要視される.しかし,長年かけて開発した再建術式にこだわりをもつ外科医は多数存在するものの,客観的なエビデンスの構築が難しいことから,こうした工夫はなかなか日の目を見ないのが現状である.腹腔鏡の普及で複雑な方法が敬遠されがちなのもその一因であるが,本特集では夢のある,あるいは現実的な再建術式をいくつか紹介し,さらに誰にでもできるエビデンスの構築法についても述べていただいた.

■総説
再建術式の歴史的変遷と現在の状況
 安全性・QOLから個別化へ
瀬戸 泰之・他
■こだわりの再建法
胃全摘術後の再建の基本-Roux-en-Yか空腸間置か
有上 貴明・他
胃切除後再建における代用胃へのこだわり
池田 正視・他
胃全摘後のaboral pouch付きRoux-en-Y法再建
福永 哲・他
噴門側胃切除術後のダブルトラクト法による再建
滝口 伸浩・他
噴門側胃切除術後のpseudo-fornixの作成と配置
今本 治彦・他
噴門側胃切除術後の再建-観音開き法
二宮 基樹・他
幽門側胃切除術後のパウチを用いた再建
藤村 隆・他
■至適な再建術式のエビデンスを作るために
再建術式を比較する臨床試験とその評価項目
宮崎 安弘・他
再建術式の評価に適したデジタル胃造影検査法
漆原 貴・他
再建術式の評価に適したQOL質問票PGSAS-45
中田 浩二・他
PGSAS-45からみた胃切除後の再建法
高橋 正純・他


●病院めぐり
福島県立医科大学会津医療センター外科
添田 暢俊
●FOCUS
外科医労働環境の現況と今後の展望
富永 隆治
●(新連載)図解!成人ヘルニア手術・1 忘れてはならない腹壁解剖と手技のポイント
外鼠径ヘルニアに対するBilayer patch法
柵瀬 信太郎
●具体的事例から考える 外科手術に関するリスクアセスメント・3
病理標本にかかわるトラブルをどう防ぐか
石川 雅彦
●臨床報告
初回治療17年後に発症した頭蓋内血管周皮細胞腫の膵転移の1切除例
宮崎 貴寛・他
メシル酸イマチニブによる術前化学療法にて完全奏効を得た胃GISTの1例
村上 裕樹・他
急速な進行をきたした小腸平滑筋肉腫の1例
金兒 博司・他
●私の工夫
腹腔鏡下手術時の配線およびコード類固定具の使用経験
多賀谷 信美・他
●1200字通信・79
論文今昔物語
板野 聡
●ひとやすみ・125
腕を磨く
中川 国利
●昨日の患者
試練に耐えて生きる
中川 国利

商品写真
定価 2,916円
(本体2,700円+税8%)
(品切中)