2010年05月号
(通常号)
(
Vol.13
No.3)
■特集1 看護が行う認知行動療法
統合失調症の場合
三上 勇気
幻聴・幻覚・妄想があるためにそれが命じるままに動いてしまう患者さん、引きこもっている患者さん、大声で他者を威嚇する患者さん、暴力をふるう患者さん、自分の身体を傷つける患者さん、確認行為が止まらない患者さん……
精神科の現場では、このように幻覚・妄想が患者さん自身に多大な困難を与えているケースがたくさんあります。
これまで認知と妄想が密着している場合、その認知を変えるのは困難だと思われてきました。しかし、認知行動療法ならば打つ手があります。ぜひ看護の立場を活かした、看護ならではの認知行動療法にトライしてください。
[関連論文]慢性統合失調症患者への病識の獲得を目的とした認知行動療法
三上 勇気
■特集2 ストレス軽減で離職を防ぐ!
ちょっとした工夫から抜本的な考え方の変更まで--。
看護師のストレスを軽減することに成功し、離職防止に効果を上げている病院に、その具体的方法を紹介していただきました。
*役割機能別看護体制でノンストレスな職場を目指す
吉見 聖伸
*申し送り時間、リーダー業務時間の変更で残業時間とストレスが減った
今泉 洋平
*人が辞めない職場にするコツ
片柳 光昭
■特集3 DV加害者のカウンセリング逐語録
西川 公平
精神科の患者さんとDVは遠い関係ではない。精神科医療者であれば、DV被害者をケアしたり話を聞いたりすることがしばしばあるだろう。しかし、DV加害者が何を思い、何を語るのかということを聞く機会はあまりないはずだ。その意味で今回は、DV加害者の側の語りを載せることにした。またこの原稿は、「言わば“密室”のカウンセリングという作業において一体何が行われているのか」を公開するものでもある。特に、話の内容が同意しづらい事柄だったとき、カウンセラーが何を思い、どのように返すのか、といったあたりは、精神科医療者にも参考になるのではないだろうか。
■FOCUS
薬物依存症を看るジレンマに答える
その1:刑罰よりも、回復プログラムを
古藤 吾郎
■特別記事
レビー小体型認知症を知ろう
北村 立
●気持ち悪い模様8
対決! 気持ち悪いタワー!
綾屋 紗月
●いつでも・どこでも・かんたんチーム医療1
「身の丈医療」の扉を開く3本の鍵--「捨てる・喜ぶ・思いやる」
趙 岳人
●戦前、精神障害者の治療を担っていた民間施設とは3
富士山中にあった民間療法施設「不二大和同園」
澤田 恵子
●ソローニュの森 ラ・ボルド病院5
田村 尚子
●空想生活1
まるもと りえ
●萱間真美の「この2か月」+「働きママン」3
萱間 真美
●べてる新聞『ぱぴぷぺぽ』73
●宮子あずさのサイキア=トリップ75
「精神科看護師の疲弊」に関する文献を読んで考えたこと
宮子 あずさ