2008年02月号
(通常号)
(
Vol.62
No.2)
■【座談会】妊婦の主体性を引き出す助産外来のかかわり
石川 紀子・増永 啓子・高橋 なぎさ・井本 寛子
助産外来で出会う病院にお任せの妊婦に,妊婦から分娩に至る身体の変化と分娩に向けて身体づくりなど,「あなたが主体である」と意識づける戦略はあるのでしょうか。妊娠初期からしっかりかかわることは大事なことですが,そこで妊婦は何を求めていて,助産師は何ができるのでしょうか。
■妊婦から主体性を引き出す技術
下敷領 須美子
専門職として妊婦と向き合うとき,なにかしてあげなくては,というスタンスをもちがちです。しかし,ありのままを受けとめ耳を傾け,まずは妊産婦の自由な表現を待つことです。そこから,双方向の感情の交流が始まります。
■産む女性を育てる どのような支援を妊婦は求めているか
野口 直子
筆者はお産を経て,自分を大切に思えるようになった。すると不思議と世の中にも目が向き,生きることが以前より楽しくなったという。それは,子を産む命の取り組みのなかで,自分のペースを尊重され,大切に扱われた過程で得られた力であり,何事にも前向きに進む力となった。
■お任せ出産ではいけない 妊婦が主体的に産むということ
沖縄離島に住む女性への聞き取り調査から
常盤 洋子・國清 恭子
沖縄離島に住む生活圏に医療機関がない地域の女性に,自ら健康を保ち,予測される健康問題に対処するために,妊娠期においてどのようなセルフケアを行なったのか聞き取り調査をした。そこでは,地域の人々の見守りとアドバイスや,自らの情報収集が自己効力感につながり,「自分の健康は自分で守る」というヘルスプロモーションの実践が促されていた。
■開業助産師とともに行なう病院での助産外来
宗像 ちひろ・目黒 美香・亀田 佳重・田口 真弓
鈴木 佳世・猪熊 治美・大西 奈苗・阿保 美樹
院内助産師と地域の開業助産師による助産外来は,助産技術の伝承という意味でも理想的な形です。ともに同じ場にいて,妊産婦とどうかかわるかを見て習う方法は,書物では学習することのできない,そこにいることで体得できるものがあるようです。
■レポート
ニュージーランドの周産期ケアシステムと助産師活動
ドーリング 景子
●密着フォト・ルポ 助産師のいる風景
東京大学医学部附属病院
船元 康子
●チャレンジ!自立と責任[2]
仙台のつながる助産師たち
河合 蘭
●分娩経過曲線のヒミツ[2]
フリードマン曲線は,なぜ当たらない?(2) フリードマン曲線はどのように作られたのか
立岡 弓子・山口 香苗・清水 三紀子
●中医学で考える妊娠・出産の食養生[11]
「つわり」の食養生
和田 曉・高島 系子
●筆から想いは広がって[11]
太陽からの「よし,よし」
乾 千恵
●バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信[47]
大暴れのお産が続く日々
冨田 江里子
●りれー随筆[278]
いのちと出会う場所で
石原 緩美
●月便り[2]
「かぐや」と「嫦娥」
志賀 勝
●トピックス
横浜市立大学医学部・産婦人科医不足を考えるシンポジウムを開催して
「STOP the 妊婦“たらい回し”―医学部生からも言わせてください」
永塚 さやか・佐藤 愛美・齋藤 美紀
東京水天宮助産師育成支援制度の第2回授与式を開催して
吉岡 利忠
第5回「子産み・子育て多摩らんなぁ」報告
助産師との出会いを作ろう
三井 ひろみ