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保健師ジャーナル

2007年12月号 (通常号) ( Vol.63 No.12)
特集 住民が求める安全・安心のまちづくり-セーフコミュニティで保健活動が変わる
セーフティプロモーションという言葉をご存知でしょうか。住民組織など多機関と連携・協働して,科学的な分析をもとに予防可能な事故や外傷を減らす取り組みのことです。この取り組みを推進している地域のことを,セーフコミュニティと呼びます。
「安全なまちで安心して暮らしたい」という人々の思いに立脚したセーフコミュニティは,住民の自主的な活動を導き,地域力を再生させるという点でも注目を集めています。保健師が昔から取り組んできた子どもの事故予防,高齢者の転倒予防,自殺予防なども,セーフコミュニティ活動の一環と捉え活動する自治体も出てきました。
本特集では,新しい地域づくりとしてこのセーフコミュニティの取り組みを紹介し,保健師としての関わり方を事例から考えていきます。


■セーフコミュニティからみる保健活動
渡邊 能行・反町 吉秀
保健師がどうして「セーフコミュニティ」に関わる必要があるのだろうか。ヘルスプロモーションとの類似点を指摘し,保健師の地域づくりこそセーフコミュニティの中心であるとする考えを,著者の経験をもとに紹介する。

■セーフコミュニティの取り組み(1)青森県十和田市
保健活動からセーフコミュニティをつくる
新井山 洋子・山田 典子
住民の力を引き出し,たくさんの機関と協働することによって安心して暮らせるまちをつくる。「これこそが保健活動!」と感じた保健師から,十和田市のセーフコミュニティづくりがはじまった。その取り組み経緯を紹介する。

■セーフコミュニティの取り組み(2)京都府亀岡市
保健師の視点から
 セーフティプロモーションで広がった高齢者の転倒予防の取り組み
佐藤 裕見子
京都府南丹保健所における高齢者の転倒予防の取り組みは,住民主体の活動を生み,やがて消防や警察との協働につながった。地域の健康づくり活動が,住民や多機関との協働によってセーフティプロモーションとなるまでの経緯を紹介する。

住民の視点から
 ふれあいから生まれる安心・安全なまち 篠町自治会の取り組み
井内 邦典
京都府亀岡市篠町では,活発な自治会活動の実績を活かしてセーフコミュニティに取り組んでいる。住民の立場から安全・安心なまちづくりを進める,その活動を紹介する。

■セーフコミュニティの取り組み(3)NPO
子どもを犯罪から守る地域ネットワーク
待鳥 美光
わが子の安全を願う保護者の思いから始まった,子どもを守るまちづくり。顔のみえる関係性を大切にした地道な取り組みから,保健活動が学べることは何だろうか。

■地域における外傷サーベイランス
横田 昇平
いつ・どこで・どうやって住民は事故に遭っているのか。外傷のデータを収集・分析し,それをもとに事故を予防する環境をつくる外傷サーベイランスシステム。システム構築の実践を紹介するとともに,その重要性について現場に密着した視点から考察する。

■世界におけるセーフコミュニティ活動
白石 陽子
世界中の多くの都市で推進されているセーフコミュニティ。その国際的な流れを追うとともに,カナダなど外国の個性ある取り組みを紹介する。


■PHOTO「まちづくり」の現場
うしくかっぱつ体操で,身も心も健康に!
 茨城県牛久市が取り組む介護予防事業

■PICK UP 私のまちづくり
活き活きとした,あったかなまちづくりを目指して
 「うしくかっぱつ体操」と「元気教室」による介護予防
渡辺 恭子・野口 信子
■TOPICS
日本地域看護学会 第10回学術集会 交流集会
 保健師の卒後研修制度を提案
平野 かよ子・他
■調査報告
地域支援事業における保健師の役割
 地域支援事業の実施状況と保健師の役割調査から
鳩野 洋子・他
■活動報告
中核市全域で取り組む「運動」を通じた健康づくり支援事業
 いきいき筋トレサポーターの養成から自主組織活動への発展プロセス
山田 弥香・他


●ニュースウォーク・117
どう生かす,「妊婦救急」の教え
白井 正夫
●PHNサギリが行く へき地の保健師活動紹介記・9
礼文島
青木 さぎ里
●現場で使える! 健康教育ツールを開発しよう・3
計画(2):ツールを使えるものにするための最後の押さえどころ
 MASH大阪による健康教育資材の紹介
金子 典代・他
●めざせ!学会デビュー・9
交絡因子ってナニモノ!?
一路&真実
●看護系大学・研究所からのメッセージ・36
東北大学医学部保健学科地域保健看護学講座地域看護学分野

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