医学書院の創業者である金原一郎が著したエッセーです。「まむし」は金原一郎の自称で,一度食いついたら離れない執念に由来するもの。元々は1962年から1981年にかけて『週刊医学界新聞』に毎週連載したものでしたが,それを全18冊の小冊子として発行しました。そこに盛られた人生哲学・出版哲学は,今も社内に生きています。
金原一郎がたびたび社員に説いたのが「必要は高価を買わしめる」という言葉でした。単純に儲けることを述べたものと捉えられがちですが,真意は「高価を買わしめるだけの“必要”な本を作れ」あるいは「価格を下げるために内容を落とすな」ということです。「高価を恐れずに,真に質の高い学術書を出版する」との志を述べたものと言えます。