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感染症疫学ハンドブック




監修:谷口 清州
編集:吉田 眞紀子/堀 成美
  • 判型 A5
  • 頁 320
  • 発行 2015年06月
  • 定価 3,740円 (本体3,400円+税10%)
  • ISBN978-4-260-02073-2
感染症アウトブレイクに対する連携と協働のために
感染症アウトブレイク発生時のデータの集め方、解釈の仕方、伝え方を学んで、効果的な対策につなげるための実践書。国立感染症研究所実地疫学専門家養成コース(FETP-J)出身者が中心となって執筆。医療機関、自治体、保健所のスタッフが知識と経験を共有して活動していく上で必須の1冊。
目 次
編集の序

第1部 基礎編
 第1章 総論-感染症疫学とは
  1 本書のねらい
  2 実地疫学と臨床疫学
  3 米国最大規模の腸管出血性大腸菌O157:H7集団発生事例
  4 疫学情報に基づく公衆衛生的介入
  5 タイムリーで正確な疫学情報
 第2章 記述疫学
  1 記述疫学とは
  2 症例定義
  3 ラインリストの作成
  4 基本は「時」「場所」「人」
  5 「時」の情報
  6 「場所」の情報
  7 「人」の情報
  8 まとめ
 第3章 分析疫学
  はじめに
  1 分析疫学とは
  2 2×2表を書いてみよう
  3 曝露とリスク
  4 分析疫学でできること,わかること
  5 研究デザイン
  6 コホート研究(cohort study)
  7 症例対照研究(case control study)
  8 まとめ
 第4章 サーベイランスに必要な基礎知識
  1 サーベイランスとは
  2 サーベイランスの目的
  3 サーベイランスの分類
  4 サーベイランスの運用プロセス
  5 サーベイランスの構成要素
  6 サーベイランスシステムの評価方法
 第5章 医療施設におけるサーベイランス
  はじめに
  1 サーベイランスの目的
  2 サーベイランスの種類
  3 サーベイランスシステム
  4 サーベイランスで用いられる疾患定義,指標など
  5 医療施設で行われる代表的なサーベイランス
 第6章 わが国の公衆衛生における感染症サーベイランス
  1 感染症発生動向調査の概要
  2 対象となる感染症
  3 感染症サーベイランスの運用
  4 施設での感染症流行の把握
  5 感染症サーベイランス情報の活用
 第7章 疫学調査に必要な検査の基礎知識
  はじめに
  1 検査の基本を考える
  2 疫学調査における検査
  3 問題となる微生物
 第8章 疫学調査に必要な統計学
  1 疫学調査では統計学はツールの1つ
  2 統計学を利用する目的
  3 記述統計
  4 推測統計
  5 バイアス
  6 標本の大きさ
 第9章 情報の収集と活用
  1 感染症に関する情報-何をどれくらい集め,読むかを吟味する
  2 情報の整理法-メールアドレスやタグで分類し,チェック頻度を決める
  3 情報の吟味-リスクアセスメント,行動計画
  4 見ている数字・現象の解釈
  5 コミュニケーション-情報の共有・修正・加工・発信
 第10章 疫学研究に役立つ調査の手法
  はじめに
  1 定量調査と定性調査
  2 疫学調査の手法
  3 セカンダリー・データ分析
  4 まとめ-どの調査手法を選択するか
 第11章 報告書の書き方,プレゼンテーションのまとめ方
  はじめに
  1 作業を始める前に考えること
  2 報告書の書き方
  3 プレゼンテーションのまとめ方
 第12章 感染症疫学に基づくリスクアセスメント
  1 リスクアセスメントとは
  2 健康危機事象の探知,確認,初期評価,トリアージ
  3 リスクアセスメントプロセス
  4 迅速なアセスメントのためのツール
 第13章 リスクコミュニケーションの実際
  1 リスクコミュニケーションとは
  2 平時に行う感染症対策のリスクコミュニケーション
  3 アウトブレイク発生時のコミュニケーションの課題
  4 ステークホルダーとのコミュニケーション
  おわりに
 第14章 アウトブレイク発生時の疫学調査
  1 疫学調査とは
  2 疫学調査のステップ

第2部 ケーススタディ編
 第15章 手術室で起きた緑膿菌感染アウトブレイク
  はじめに-アウトブレイク疫学調査
  STEP 1 アウトブレイクの確認…本当にアウトブレイクか?
  STEP 2 記述疫学…調査範囲を決める「症例定義の作成」
  STEP 3 積極的症例探査…症例定義に当てはまる患者を探す
  STEP 4 記述疫学の「時」「人」「場所」…症例群の特徴を把握する
  STEP 5 環境調査…周辺の調査も並行して行う
  STEP 6 分析疫学…感染源・感染経路について「仮説を立てる」
  STEP 7 分析疫学の実施と解釈
  STEP 8 アウトブレイクの終焉
 第16章 医療施設で発生したアシネトバクター属アウトブレイク事例
  STEP 1 集団発生の確認
  STEP 2 記述疫学…症例定義の設定と症例探査
  STEP 3 記述疫学…症例情報の整理
  STEP 4 記述疫学…病棟の観察
  STEP 5 仮説の設定…感染源(感染経路)やリスクファクターに関する仮説の設定
  STEP 6 分析疫学…仮説の検証
  STEP 7 まとめと提言
 第17章 汚染食品による集団食中毒事例
  STEP 1 集団発生の確認
  STEP 2 症例定義の作成,積極的症例探査
  STEP 3 記述疫学
  STEP 4 仮設の設定
  STEP 5 分析疫学の実施
  STEP 6 実地疫学調査のまとめ・提言
  おわりに
 第18章 高校での麻疹アウトブレイク
  アウトブレイク疫学調査
  STEP 1 アウトブレイク対応の必要性…アウトブレイクの判断
  STEP 2 緊急対応…対応策の迅速な決定と導入
  STEP 3 記述疫学…アウトブレイクの全体像把握
  STEP 4 分析疫学…情報の整理と解析
  STEP 5 仮説の設定…感染経路の推定と再発防止策の検討
  STEP 6 ワクチン効果の評価…アウトブレイクに関わる要因の検証
  STEP 7 最終評価と再発防止策の検討…K高校,生徒・保護者,行政などに対する提言
  まとめ
 第19章 市中でのレプトスピラ症アウトブレイク
  アウトブレイク疫学調査
  STEP 1 アウトブレイクの確認…本当にアウトブレイクか
  STEP 2 症例定義の設定と新たな症例探査
  STEP 3 症例情報の記述疫学(人・時・場所)
  STEP 4 現場および関連施設の観察調査
  STEP 5 仮説設定…感染源・感染経路・リスク因子
  STEP 6 仮説検証…症例対照研究,コホート研究
  STEP 7 結果のまとめと考察・提言
 付録 これだけは押さえておきたい感染症疫学用語
  1 疫学で使われる用語
  2 時間の概念
  3 割合・率・比(proportions, rates, ratios)

索引

コラム
 1 世界中の仲間たち(1)
 2 世界中の仲間たち(2)
 3 グローバルな感染症危機管理時代のWHOのアウトブレイク対応(1)
 4 グローバルな感染症危機管理時代のWHOのアウトブレイク対応(2)
 5 麻疹の排除のための活動(1)
 6 麻疹の排除のための活動(2)
 7 実地疫学に何ができるか(1)
 8 実地疫学に何ができるか(2)
 9 公衆衛生での疫学(1)
 10 公衆衛生での疫学(2)
 11 読んでおきたい参考書
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