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実践 がんサバイバーシップ

患者の人生を共に考えるがん医療をめざして


監修:日野原 重明
編集:山内 英子/松岡 順治
  • 判型 A5
  • 頁 256
  • 発行 2014年04月
  • 定価 3,850円 (本体3,500円+税10%)
  • ISBN978-4-260-01939-2
がん医療は新たなステージへ
がん治療の発展に伴い、がんは不治の病でなく慢性疾患として考えられるようになってきた。つまり治療効果のみでなく、その患者自身の人生をともに考え、医療に組み入れて実践していくことが求められている。本書では、がんサバイバーシップとは何か、各職種に求められるサバイバーへの具体的なかかわり方、知っておきたい患者会の活動などを、経験豊富な医療者、アクティブに活動されている関係者が解説。
目 次
序にかえて -がん医療の次のステージとしてのがんサバイバーシップ

1編 がんサバイバーシップの歴史と発展
 1章 米国におけるがんサバイバーシップの歴史
   A. 米国のがんの状況
   B. 米国のがんサバイバー
   C. 歴史的背景
   D. サバイバー管理の目標
 2章 米国におけるがんサバイバーシップの発展
   A. がんサバイバーのニーズ
   B. がんサバイバーの健康リスク
   C. ケアの展開
   D. 管理のためのガイドライン
   E. おわりに
 3章 わが国のがんサバイバーシップはどう展開してきたか-小児がんを例に
   A. 世界的な研究の展開
   B. 日本での初期の展開
   C. 長期フォローアップ(FU)
   D. 国際的な交流と小児がん経験者の動向

2編 がんサバイバーシップの実践
 1章 身体的問題
  二次性発がん
   A. はじめに
   B. ホジキンリンパ腫と二次がん
   C. 乳がんと二次がん
   D. 精巣がんと二次がん
   E. 生活習慣について
   F. 遺伝性腫瘍
   G. 二次がんスクリーニングのための検診について
   H. おわりに
  手術による後遺症-主に乳がんの術後について
   A. はじめに
   B. 乳がん手術の変遷
   C. 乳がん手術の術後後遺症
   D. おわりに
  がんと妊孕性
   A はじめに
   B. がん治療による妊孕性喪失・低下のメカニズム
   C. 性腺機能障害の予測
   D. 性腺機能障害への対処
  心機能異常
   A. はじめに
   B. いくつかの場面
   C. それぞれの場面における悩み
   D. 化学療法時における心毒性
   E. 心機能異常との向き合い方
  骨に対する影響
   A. はじめに
   B. 骨構造と骨代謝
   C. 骨の健康維持のために
   D. 骨粗鬆症の診断と治療
  化学療法誘発性認知機能障害(ケモブレイン)
   A. はじめに
   B. 臨床症状
   C. 病態生理
   D. 検査・診断
   E. 治療
   F. 今後期待される研究
  性機能障害
   A. はじめに
   B. 医療現場における「がん患者の性の悩み」の取り上げられ方
   C. がんが引き起こす性機能障害
   D. 一般医療者が対応するべきこと
   E. おわりに
 2章 社会的問題
  治療における経済的負担
   A. はじめに
   B. 相談事例
   C. 高額療養費制度と高額療養費限度額認定証など
   D. 傷病手当金制度
   E. 障害年金制度
  就労問題
   A. はじめに
   B. 現状
   C. 聖路加国際病院 就労リングプログラム
   D. 課題
  家族のサポート
   A. はじめに
   B. 子育て中のがん患者の気がかり
   C. がん患者を親にもつ子どもの心
   D. チャイルドサポートの実際
   E. おわりに
 3章 精神的問題
   A. はじめに
   B. 適応障害
   C. うつ病
   D. 精神的ケアの実際
 4章 スピリチュアリティ がんのシンボリズムを担いつつ生きる
   A. はじめに
   B. 医療モデルとスピリチュアリティ
   C. スピリチュアリティの定義
   D. ライフサイクル論とサバイバーの課題
   E. リミナリティ論とサバイバーの課題
   F. まとめ

3編 各職種に求められるがんサバイバーへの関わり
 1章 医師
  外科医
   A. サバイバーシップにおける外科医
   B. 診断から初期治療まで
   C. フォローアップ期
   D. 再発期
   E. ターミナル期
   F. おわりに
  腫瘍内科医
   A. がんサバイバー
   B. 腫瘍内科のがん診療における役割
   C. 目標の異なる2種類のがん患者(がんサバイバー)
   D. 日本におけるがんサバイバーシップの形
  かかりつけ医
   A. 家族全員のかかりつけ医としての家庭医
   B. 家庭医としての乳がんとの関わり
   C. 化学療法と家庭医
   D. 乳がんサバイバー
   E. まとめ-治療後の家庭医の役割
  精神科医
   A. 精神科医などの専門職
   B. 精神科医に何ができるのか?
   C. 精神科医に求められるがんサバイバーシップへの関わり
  緩和ケア医
   A. がんサバイバーシップとは
   B. 緩和ケアとがんサバイバーシップ
   C. 米国における緩和ケア外来の取り組み
   D. 千葉県がんセンターにおける緩和ケア外来
   E. 緩和ケア外来の将来
  リハビリテーション医
   A. リハビリテーションとは何か?
   B. がんサバイバーシップにおけるリハビリテーションの役割
   C. がん医療におけるリハビリテーションの実際
   D. がんリハビリテーションの動向
   E. がんリハビリテーション発展に向けた取り組み
   F. 今後の課題
 2章 看護師
  相談支援センターにおける関わり
   A. がん相談の活用
   B. 患者の声から支援の方法を考える
   C. おわりに
  外来における関わり
   A. 診断時における外来看護師の関わり(乳がんを例に)
   B. 意思決定支援
   C. 治療期における看護師の関わり
   D. ホルモン療法を受けるサバイバーへの関わり
   E. ピアサポート活動への関わり
   F. おわりに
  サポーティブケアにおける関わり
   A. サポーティブケアとは
   B. サポーティブケアの実際
 3章 薬剤師
   A. がんチーム医療における薬剤師の役割
   B. サバイバーシップの各ステージにおける薬剤師の関わり
 4章 ソーシャルワーカー
   A. 米国で生まれ,日本では理解されにくいソーシャルワーカー
   B. 今,ソーシャルワーカーがなすべきこと
 5章 理学療法士
   A. 一般的な理学療法士の役割
   B. 理学療法士に対するがんに関する教育システム
   C. がんサバイバーに対する理学療法のあり方
 6章 作業療法士
   A. 作業療法士の専門性(作業療法士は何を支援できるのか)
   B. 作業療法士が関わるべき時期と場所
   C. 病期別にみた作業療法士の役割
   D. 今後のリハビリテーション(作業療法士)に期待されること

4編 患者,家族とともに発展するサバイバーシップ
 1章 患者として
  患者として(その1)
   A. サバイバーシップとの出会い
   B. 患者・家族にとってのサバイバーシップ
   C. 病院内,学会,社会におけるサバイバーシップ
   D. サバイバーシップの未来
  患者として(その2)
   A. 「がんサバイバー」となって四半世紀
   B. 男性ホルモンがゼロに……
   C. 「がんサバイバー」に救われる
   D. パートナーにも支えられ
   E. 「がんになってよかった」
 2章 患者会として
   A. 自団体での経験から
   B. 各地の患者団体と医療機関の連携
   C. 社会的な痛みの軽減に向けて
 3章 患者,家族をサポートするNPOとして
   A. 治癒率が向上したからこその新たな課題
   B. 長期にわたるサバイバーシップ
   C. 小児がんにおけるサバイバーシップの主体者
   D. 求められる社会制度の整備
   E. サバイバー自身がすること
   F. 親も含めた小児がん経験者の自立支援システム
   G. 小児がんのサバイバーシップを推進していくために

索引
関連書
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