医学書院

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≪シリーズ ケアをひらく≫

その後の不自由

「嵐」のあとを生きる人たち


著:上岡 陽江/大嶋 栄子
  • 判型 A5
  • 頁 272
  • 発行 2010年09月
  • 定価 2,160円 (本体2,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-01187-7
普通の生活の“有り難さ”
暴力などトラウマティックな事件があった“その後”も、専門家がやって来て去って行った“その後”も、当事者たちの生は続く。しかし彼らはなぜ「日常」そのものにつまずいてしまうのか。なぜ援助者を振り回してしまうのか。そんな「不思議な人たち」の生態を、薬物依存の当事者が身を削って書き記した当事者研究の最前線!
*「ケアをひらく」は株式会社医学書院の登録商標です。
●雑誌で紹介されました!
《本書には、複雑性トラウマの当事者の体験世界がこれでもかというほど、押し込められている。…そだちおよびこころの臨床に従事する専門家にとって必読の書である。》-杉山登志郎(精神科医)
(『こころの科学』2014年9月号 通巻117号より)
目 次
 はじめに

1 私たちはなぜ寂しいのか
 1 境界線を壊されて育つということ
 2 境界線を壊された子どもは何を感じるようになるか
 3 「健康な人」に出会うとなぜか寂しい
 4 援助者に対してもニコイチを求めてしまう
 5 私たちにとって「回復」とは
 6 相談する相手が変わるとトラブルの質が変わる
 7 回復には段階がある
 focus-1 回復しても「大不満」!?

2 自傷からグチへ
 1 相談はなぜ難しいのか
 2 相談といっても実はいろいろある
 3 閉じられたグチは危険
 4 グチにも効用があるらしい
 5 開かれたグチを正当化しよう
 focus-2 同じ話を心の中で落ちるまで話せ

3 生理のあるカラダとつきあう術
 1 なぜ「生理」をテーマに選んだのか
 2 研究の方法
 3 研究の結果
 4 生理と向き合うことでわかったこと
 5 生身はつらい!
 focus-3 なぜ怒りが出てくるのか?

4 「その後の不自由」を生き延びるということ Kさんの聞き取りから
 focus-4 「普通の生活」を手助けしてほしい

5 生き延びるための10のキーワード
 1 身体に埋め込まれた記憶
 2 メンテナンス疲れ
 3 遊ぶ
 4 時間の軸
 5 “はずれ者”として生きる
 6 人間関係のテロリスト
 7 セックス
 8 流浪のひと
 9 だるさについて
 10 それでも希望について
 focus-5 トラウマは深く話しても楽にならないし、解決もしない

6 対談 では援助者はどうしたらいい? 上岡陽江×大嶋栄子
 援助者に出会うまでには長いプロセスがある
 「電話してね」と言っても電話がこない理由
 テレパシーで伝わると思っている
 自己覚知はフィードバックから
 「迷惑」じゃなくて「痛い」んだ
 消え入りたい思い
 「あなたは悪くない」は難しい
 失望する必要はない
 とにかく生き延びろ!

 あとがき
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