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≪新看護学 10≫

成人看護[2]

血液・造血器 内分泌・代謝 脳・神経 運動器 [特論]リハビリテーション看護
(第13版)

執筆:阿部 篤子/魚住 遥/大村 結/尾矢 博子/加藤 光寳/北原 孝雄/草刈 由美子/倉持 江美子/小林 優子/近藤 泰児/嶋野 ひさ子/杉山 さき/鈴木 由美/鈴木 竜司/高尾 昌樹/高橋 奈津子/田代 千香/藤本 純子/宮川 義隆/柳井田 恭子/山田 正実

  • 判型 B5
  • 頁 428
  • 発行 2018年01月
  • 定価 2,916円 (本体2,700円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03174-5
本書の特徴
本書ではまず「成人看護総論」(9巻)で、成人患者の特徴を理解し、その後に各系統別にそって看護の学習に入れるように構成してあります。
それぞれの疾患の看護では、まず各系統別に看護の特徴が示され、その後、第1章では解剖生理、病態生理、検査、治療・処置などの基礎的事項を、第2章で主要な疾患を学習し、ついで第3章で疾患をもつ患者の看護の実際を学習する順序となっています。
「特論:リハビリテーション看護」では、看護の現場で実際に必要なリハビリテーションの知識と技術について、イラストや写真を用いてわかりやすく解説しました。
序 文
はしがき

学習にあたって
 みなさんはこれまで,「専門基礎」および「基礎看護」を通して,看護を実践するうえで必要な知識と技術,および看護従事者としての普遍的な態度について学んできた。本書「成人看護」では,「専門基礎」「基礎看護」で学んだことをふまえ,現実に健康上の...
はしがき

学習にあたって
 みなさんはこれまで,「専門基礎」および「基礎看護」を通して,看護を実践するうえで必要な知識と技術,および看護従事者としての普遍的な態度について学んできた。本書「成人看護」では,「専門基礎」「基礎看護」で学んだことをふまえ,現実に健康上の障害をもった成人期の患者に対して,それぞれの知識や技術をどのように展開したらよいのかについて学習する。
 看護の対象の中心となるのは健康上の問題や課題をもった人間であり,看護はその人を中心に展開されなければならない。しかし,ひとくちに成人といっても,きわめて幅広い年齢層の人々が含まれ,男性もいれば女性もいる。また成人期は人生における活動期であり,個人がそれぞれの価値観や生活をもち,職業や学業,家事,育児などに力を注ぐ時期でもある。
 これら成人期の人々の健康をまもり,疾病や障害からの回復に向けて援助していくためには,疾患について基本的な知識を修得することが必要である。そして,患者を中心とした看護を展開するためには,人間の行動や生活,社会のシステムなど,さまざまな側面から看護を学んでいかなければならない。
 本書「成人看護」の領域では,まず「成人看護総論」を通して成人患者の特徴を理解し,その後,各系統にそって学習を展開していく。各系統別では,はじめに「看護の役割」で看護の特徴を把握したうえで,第1章で解剖生理,病態生理,検査,治療・処置などの基礎的な事項を学習する。次に第2章では主要な疾患について学ぶ。これらは,専門基礎科目において履修した知識を確認しつつ学習することが望ましい。これらの基礎知識をふまえて,第3章では診察や治療などの補助,症状への対応,疾患をもつ患者への療養指導などといった,看護の実際を学習する。
 さまざまな知識を臨床の場に適用し,それを実践能力にまで高めていくためには,たゆまぬ学習が求められる。本書は,そうした自己学習にも十分に対応できるよう配慮されている。本書での学習を通じて,さまざまな状態にある成人の患者に対して,准看護師として適切に対応し,看護を提供する能力を養ってほしい。

改訂の趣旨
 1999(平成11)年,「看護婦制度の統合」と「准看護婦の資質の向上」を目標に,准看護師教育に抜本的な検討が加えられた。教育体制・教育内容の両面にわたって大幅な強化がはかられることになり,あわせて新カリキュラムが発表され,2002(平成14)年から適用されることになった。これにより,成人看護および老年看護では講義時間数が210時間に拡大され,教育内容の充実がはかられた。『新看護学』の「成人看護」領域においても,拡充された准看護師教育に十分に対応するために,内容の一層の充実をはかり,現在にいたっている。
 今改訂においても,「成人看護」に関する新知見を盛り込み,内容の刷新に努めた。全体を通じて,記述はなるべく簡潔・平易なものとし,日常生活で目にすることの少ない漢字・用語については,ふりがな(ルビ)を充実させた。
 また,より学習に取り組みやすくするため,それぞれの系統の導入部となる「看護の役割」には,イラストや写真などを挿入して,患者のすがたと看護の役割を具体的にイメージできるようにした。さらに,知識の定着がはかれるよう,各章末には「復習問題」を設けた。
 なお,編集にあたって,表現の煩雑さを避けるため,特定の場合を除いて看護師・准看護師に共通する事項は「看護師」と表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」とした。また保健師・助産師などを含めた看護の有資格者をさす場合には「看護者」あるいは「看護職」としたので,あらかじめご了解いただきたい。
 今後とも准看護師教育のさらなる充実・発展を目ざし,本書が適切で使いやすいテキストとなるように最善の努力を重ねてまいりたい。本書をご活用いただいた読者や有識者の皆さまより,忌憚のないご意見をお寄せいただければ幸いである。

 2017年11月
 著者ら
目 次
血液・造血器疾患患者の看護
 看護の役割 (高橋奈津子)
 第1章 基礎知識 (宮川義隆)
  A.血液のはたらきと造血のしくみ
  B.おもな症状と病態生理
  C.おもな検査
  D.おもな治療・処置
 第2章 おもな疾患 (宮川義隆)
  A.貧血
  B.白血病
  C.その他の造血器腫瘍
  D.出血性疾患
 第3章 患者の看護 (高橋奈津子)
  A.共通する看護
  B.おもな症状に対する看護
  C.検査を受ける患者の看護
  D.治療・処置時の介助
  E.急性白血病患者の看護

内分泌・代謝疾患患者の看護
 看護の役割 (柳井田恭子)
 第1章 基礎知識 (鈴木竜司)
  A.内分泌器官のしくみとはたらき
  B.栄養素代謝のあらまし
  C.おもな症状と病態生理
  D.おもな検査
  E.おもな治療・処置
 第2章 おもな疾患 (鈴木竜司)
  A.内分泌疾患
  B.代謝疾患
 第3章 患者の看護 (柳井田恭子)
  A.共通する看護
  B.内分泌疾患患者の看護
  C.代謝疾患患者の看護
  D.手術を受ける患者の看護

脳・神経疾患患者の看護
 看護の役割 (嶋野ひさ子)
 第1章 基礎知識 (北原孝雄・高尾昌樹)
  A.脳・神経のしくみとはたらき
  B.症状とその病態生理
  C.おもな検査
  D.おもな治療
 第2章 おもな疾患 (北原孝雄・高尾昌樹)
 第3章 患者の看護 (嶋野ひさ子・藤本純子)
  A.共通する看護
  B.診察・検査を受ける患者の看護
  C.症状および障害に対する看護
  D.脳・神経疾患患者の看護
  E.手術(開頭術)を受ける患者の看護

運動器疾患患者の看護
 看護の役割 (加藤光寳)
 第1章 基礎知識 (近藤泰児)
  A.運動器のしくみとはたらき
  B.診察と検査
  C.おもな治療法
 第2章 おもな疾患 (近藤泰児)
  A.外傷性疾患
  B.感染性疾患
  C.関節リウマチとその類縁疾患
  D.変形性関節症とその類縁疾患
  E.変形性脊椎症とその類縁疾患
  F.四肢循環障害と阻血性壊死性疾患
  G.四肢・脊椎の変形をきたす疾患
  H.代謝性骨疾患
  I.腫瘍および腫瘍性疾患
  J.神経疾患
  K.運動器不安定症・ロコモティブシンドローム
 第3章 患者の看護
  (加藤光寳・草刈由美子・田代千香・尾矢博子・小林優子・阿部篤子・山田正実)
  A.共通する看護
  B.症状に対する看護
  C.診察・検査を受ける患者の看護
  D.治療・処置を受ける患者の看護
  E.運動器疾患患者の看護

[特論]リハビリテーション看護 (魚住遥・大村結・倉持江美子・杉山さき・鈴木由美)
 第1章 リハビリテーションと看護
  A.リハビリテーションとは
  B.チームアプローチによるリハビリテーション
 第2章 リハビリテーションの実際
  A.リハビリテーションの流れ
  B.リハビリテーションの内容
 第3章 患者・家族の主体性を引き出す看護
  A.ADL機能向上のための援助
  B.患者・家族への教育

さくいん