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標準麻酔科学


(第7版)

監修:古家 仁
編集:稲田 英一/森崎 浩/西脇 公俊

  • 判型 B5
  • 頁 360
  • 発行 2018年03月
  • 定価 5,616円 (本体5,200円+税8%)
  • ISBN978-4-260-03030-4
麻酔の実際を学べる麻酔科学のスタンダードテキストが、待望の改訂
『標準』医学シリーズの1冊として、麻酔科学の基礎から臨床までを学べるスタンダードなテキスト。麻酔の実際はもちろん、生理学や周術期の生体反応といった基本的な知識、集中治療や緩和医療、救急医学などの周辺領域まで網羅的に学習できる。

『標準医学シリーズ 医学書院eテキスト版』は「基礎セット」「臨床セット」「基礎+臨床セット」のいずれかをお選びいただくセット商品です。
各セットは、該当する領域のタイトルをセットにしたもので、すべての標準シリーズがセットになっているわけではございません。
序 文
第7版 序

 標準麻酔科学は1987年に初版が出版されてから30年という長きにわたりわが国における麻酔科学の代表的な教科書として位置づけられ,多くの学生,麻酔科医に愛用されてきた寿命の長い教科書である.その間,多くの大学の教授やその道の権威といわれる先生方がその専門分野を中心に,...
第7版 序

 標準麻酔科学は1987年に初版が出版されてから30年という長きにわたりわが国における麻酔科学の代表的な教科書として位置づけられ,多くの学生,麻酔科医に愛用されてきた寿命の長い教科書である.その間,多くの大学の教授やその道の権威といわれる先生方がその専門分野を中心に,「重要な点は漏らさず,かといって冗長にならないように簡潔に表現をする」という本書の大きな特徴に留意して執筆されてきた.私のかかわりも分担執筆から始まり,第4版からは編集にも携わらせていただいた.
 第7版は,稲田栄一先生(順天堂大学),西脇公俊先生(名古屋大学),森崎 浩先生(慶應義塾大学)が編集の任にあたられ,私は監修をさせていただいた.今版では前版からの改正点や学生からのコメントを反映し,また「学習のポイント」としてGIO,SBOを示し,教科書として役立つように工夫した.その結果要点が網羅され,また学生にもわかりやすい内容になっていると思われる.
 内容は麻酔科学にかかわる重要な項目すべてを網羅している.その背景を少し説明すると,まず麻酔は科学であり,かつ経験に基づく全身管理学である.本を読むだけでは麻酔の実践は困難である反面,技術だけ身につけていてもその理論的背景を理解していないと適切な薬剤投与や麻酔中のいろいろな場面に対応できない.そのため,知識として生理学,薬理学,その他の基礎医学を理解したうえで麻酔の実践をすることによって質の高い麻酔管理が可能となる.
 たとえば手術中の血圧の変化ひとつとってみても数多くの原因が考えられる.まず変化を察知するためには「モニタリングの知識」が,原因を追究し究明するために「病態生理の知識」が,薬剤で対処する場合は「薬理学の知識」が必要となる.こういった知識を組み合わせることで適切な管理が可能となる.この究明・対処の過程は麻酔科医として非常に興味を感じる場面である.また,麻酔中に原因が究明できない現象に遭遇することがときどきあり,その原因を追究しようとすることが研究にもつながる.
 さらに手術中の麻酔は全身管理が基本であり,呼吸,循環,代謝などの管理をしながらもっとも重要な疼痛管理を行う.患者の全身管理を行うために,患者がもっているあらゆる病態,たとえば心不全や腎不全,糖尿病などの病態を理解し管理方法を理解したうえで麻酔を行う必要がある.すなわち麻酔を学ぶことで幅広くいろいろな知識を身につけることができる.よって,麻酔領域だけでなく集中治療,救急医療,ペインクリニック,緩和医療など多くの分野で麻酔科医が活躍することができる.
 以上のような麻酔にかかわる重要な項目を本書で学ぶことで,麻酔科医を目指す学生や医師だけでなく,麻酔以外の領域を目指す学生,医師にとっても有用な書であると信じている.
 最後に,今回の改訂にあたり執筆をしていただいた多くの先生方,編集を担当された稲田先生,西脇先生,森崎先生,そして本書の出版に力を注がれた医学書院編集部の皆さまに心から感謝を申し上げたい.

 2018年1月 奈良にて
 古家 仁
目 次
第I編 麻酔科学序説
 本編の構成マップ
 第1章 麻酔科学とは
 第2章 麻酔科学の歴史

第II編 各種麻酔法と用いられる薬物
 本編の構成マップ
 第3章 吸入麻酔薬と麻酔法
 第4章 静脈麻酔薬と麻酔法
 第5章 オピオイド
 第6章 局所麻酔薬
 第7章 筋弛緩薬

第III編 麻酔管理総論
 本編の構成マップ
 第8章 術前評価と麻酔計画
 第9章 全身麻酔と気道管理
 第10章 局所麻酔法
  脊髄くも膜下麻酔
  硬膜外麻酔
  その他の局所麻酔
 第11章 モニタリング
 第12章 循環管理
 第13章 呼吸管理
 第14章 輸液・輸血,酸塩基平衡,代謝の管理
 第15章 止血凝固・線溶系の管理(PTEを含む)
 第16章 周術期体温管理
 第17章 術後鎮痛
 第18章 感染予防

第IV編 麻酔管理各論
 本編の構成マップ
 第19章 一般的手術における麻酔管理
  腹部外科手術の麻酔
  胸部外科手術の麻酔
  心臓血管外科手術の麻酔
  脳神経外科手術の麻酔
  産科麻酔
  小児麻酔
  高齢者の麻酔
  その他の外科手術の麻酔
  緊急手術の麻酔
 第20章 合併症を有する患者の麻酔
  循環器疾患を有する患者の麻酔
  呼吸器疾患を有する患者の麻酔
  内分泌・代謝疾患を有する患者の麻酔
  腎疾患を有する患者の麻酔
  肝疾患を有する患者の麻酔
  神経・筋疾患を有する患者の麻酔
  精神神経疾患を有する患者の麻酔
  肥満患者の麻酔
  脳死判定の仕方,臓器移植に関する諸問題

第V編 麻酔関連領域
 本編の構成マップ
 第21章 ペインクリニック
 第22章 緩和医療
 第23章 集中治療
 第24章 救急医療

和文索引
欧文索引