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≪新看護学 7≫

基礎看護[2]

基礎看護技術
(第15版)

執筆:水戸 優子/塚本 尚子/若村 智子/片桐 由紀子/金 壽子/小林 由実/羽根田 晋江/舩木 由香/堀田 佐知子/渡邉 惠

  • 判型 B5
  • 頁 368
  • 発行 2016年01月
  • 定価 2,808円 (本体2,600円+税8%)
  • ISBN978-4-260-02172-2
本書の特長
新たな執筆陣による全面的な改訂を行いました。
看護を学び始めたばかりの学生が手にとることを念頭に置き、わかりやすい記述に努めました。
全国の先生方からお寄せいただいたご意見をもとに、構成や項目内容の見直しをはかりました。3章からなる全体の構成は維持しつつ、項目の順序を変更しました。
新たに「胃瘻」「おむつの交換」「摘便」「ストーマケア」「看取りの援助」などの技術を加えました。
看護技術を実施するうえでの根拠やポイントについては、アイコンをつけてわかりやすく示しています。
写真はすべて新しく撮影を行い、手技の写真は流れが見えることを意識しました。
序 文
はしがき

学習にあたって
 看護は,たとえば,母親が子どもの世話をし,育て,ぐあいがわるいときには付き添い,見まもるという,本能的な愛情ややさしさから発生する,ある意味では誰にでもできる行為である。ただし,看護を専門職として行おうとすると,専門的知識とすぐれた看護...
はしがき

学習にあたって
 看護は,たとえば,母親が子どもの世話をし,育て,ぐあいがわるいときには付き添い,見まもるという,本能的な愛情ややさしさから発生する,ある意味では誰にでもできる行為である。ただし,看護を専門職として行おうとすると,専門的知識とすぐれた看護技術をもち,しかも他人である対象者に関心を向けて,やさしさや,ときには厳しさをもって援助ができなくてはならない。
 本書を手にする皆さんは,そのような専門職としての看護を目ざして学習に取り組もうとしている。それは,けっして簡単なことではないだろう。しかし,技術を身につけて専門的でよい看護を提供することで,対象者は健康を回復,維持・増進し,あるいは安らかな死を迎えることができる。その過程をともにすることで看護職は対象者から影響を受け,学び,癒され,人間として成長するのである。それが看護のやりがいとなり,看護職継続の意欲へとつながる。そのような看護職を目ざして,ぜひとも学習を積み重ねてほしい。

改訂の趣旨
 本書は1970(昭和45)年に初版が発行され,それ以来,看護を取り巻く社会の変化に伴って改訂を重ね,准看護師教育と看護の質の向上に資すべく対応してきた。今回の改訂では執筆体制を変更し,従来の内容を見直すとともに,1人の准看護師として看護実践の場に立つことができるようになるための知識・技術をまとめた。
 改訂にあたっては,章構成は従来の3章立てを踏襲しつつ,習得が必要な項目を追加し,順序や掲載位置については見直しを行った。『新看護学』の基礎看護分野『看護概論』および『臨床看護概論』との重複をできるだけ避け,項目の順序は,学生の座学・実習にあたり,専門性やケアへの理解など,より発展的なものを後ろに配置することを意識した。各章のおもな変更点は以下のとおりである。
 第1章については,まず相談・指導の項目をコミュニケーションの項目と統合させ,充実化をはかった。また,情報の収集については,看護過程をあわせて一連の流れを示すこととした。バイタルサインについては,身体の観察という観点から,身体各部の測定とあわせて,いわゆるフィジカルアセスメント,ヘルスアセスメントに関する項目を集約した。前版では,感染予防の記述が複数の項目にわたっていたが,今版では看護行為に共通する技術として第1章にまとめた。なお,災害時の看護については『看護概論』にゆずることとした。
 第2章については,排泄の援助に摘便やおむつの交換などの項目を追加した。ベッドメーキングや体位変換など,動きの多い技術は流れが見えるように写真を配置した。活動の援助では,ベッドサイドにおいて看護職が行う関節可動域訓練や,散歩についての項目を追加した。また,褥瘡の看護については,第3章に「褥瘡の予防」の項目を設けた。嚥下障害のある患者への食事介助や,下痢・便秘などの症状に対する具体的なケアについては『臨床看護概論』にゆずることとした。人間の基本的欲求や発達段階については,『看護概論』に集約した。
 第3章については,診療用具とその取り扱いについての記述をはじめ,全体の内容・手順を見直した。新たに追加した項目としては,胃瘻,ストーマケア,看取りの援助がある。これらはいずれも実習先で目にし,准看護師となってからもすぐに必要となる知識といえるであろう。なお,輸血は「与薬」の項目に,穿刺は「検査における看護」の項目に組み入れた。
 編集にあたっては,表現の煩雑〈はんざつ〉さを避けるため,特定の場合を除き,看護師・准看護師に共通する事項は「看護師」と表現し,准看護師のみをさす場合には「准看護師」として示した。また,保健師・助産師などを含めた看護の有資格者をさす場合は「看護職」,広く看護を行う者をさす場合には「看護者」とした。なお,執筆にあたっては,全国の准看護学校から寄せられた貴重なご意見を尊重し,項目の設定や内容を検討する際に参考にさせていただいた。ここであらためて御礼申し上げる。
 本書は,「教科書に書いてある技術と臨床現場で必要とされる技術は別ものだ」とはならないよう,できるだけ現在の,あるいはこれからの臨床現場で必要とされる基本技術と内容を選定した。その構成は,用語の定義,目的,メカニズム,必要物品,事前準備,手順,あとかたづけというように,知識習得から実施までを時系列で示したものとなっている。これによって学生の皆さんが,メカニズムや根拠をふまえて,看護技術を効果的・効率的に習得することを期待する。しかしながら,本書の内容はまだまだ洗練させる必要がある。学生や教員,有識者の方々からの率直なご意見をいただければ幸いである。
 2015年11月
 著者ら
目 次
第1章 看護行為に共通する技術 (水戸優子・塚本尚子・片桐由紀子・金壽子・渡邉惠)
 序.看護技術とはなにか
 A.コミュニケーション
 B.安全・安楽
 C.姿勢と動作
 D.感染予防
 E.身体の観察と測定
 F.情報収集と看護過程
第2章 日常生活行動の援助技術 (水戸優子・若村智子・小林由実・渡邉惠・舩木由香)
 A.日常生活行動の援助
 B.環境調整の援助
 C.活動の援助
 D.休息の援助
 E.衣生活の援助
 F.清潔の援助
 G.食事と食生活の援助
 H.排泄の援助
第3章 診療に伴う援助技術 (水戸優子・小林由実・渡邉惠・堀田佐知子・金壽子・羽根田晋江)
 A.診療の補助
 B.栄養補給法
 C.導尿
 D.浣腸
 E.ストーマケア
 F.罨法
 G.吸入
 H.吸引
 I.褥瘡の予防
 J.包帯法
 K.与薬
 L.検査における看護
 M.洗浄
 N.看取りの援助

さくいん