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耳鼻咽喉・頭頸部手術アトラス[下巻]


(第2版)

監修:森山 寛
編集:岸本 誠司/村上 信五/春名 眞一

  • 判型 A4
  • 頁 408
  • 発行 2020年05月
  • 定価 40,700円 (本体37,000円+税10%)
  • ISBN978-4-260-02425-9
スタンダードな術式を精緻で美麗なイラストで解説―手術アトラスの定本、待望の改訂版
第一線の執筆陣による手術アトラスの定本、待望の改訂版。耳科、鼻科と関連領域を扱った上巻に続き、下巻では口腔・咽喉頭、頭頸部の手術を網羅。手術の流れに沿い、手技上のポイントをわかりやすく解説する。正確な臨床解剖に基づく多数のイラストにより手術を立体的に理解することができる。術前の注意点やピットフォールなど、安全・確実に手術を完遂するための要点も記載。
序 文
第2版 序

 上巻(耳科,鼻科と関連領域)に続き,このたび下巻(口腔・咽喉頭,気管・食道,頸部)第2版が刊行の運びとなりました.長期に及んだ改訂作業を完遂し,感慨もひとしおです.
 本書には3つの大きな特徴があります.
 1つはわが国の耳鼻咽喉・頭頸部外科手術書の伝統を引き継...
第2版 序

 上巻(耳科,鼻科と関連領域)に続き,このたび下巻(口腔・咽喉頭,気管・食道,頸部)第2版が刊行の運びとなりました.長期に及んだ改訂作業を完遂し,感慨もひとしおです.
 本書には3つの大きな特徴があります.
 1つはわが国の耳鼻咽喉・頭頸部外科手術書の伝統を引き継いだ一書であることです.堀口申作先生の編集による『耳鼻咽喉科手術書』(1961年)を起点とし,『耳鼻咽喉手術アトラス(上巻/下巻)』(1977年)を経て本書は生まれました.初版は,小松崎篤先生の監修のもと犬山征夫先生,本庄巌先生と私の3名で編集を担い,上巻を1999年に,下巻を2000年に刊行しております.新たなコンセプトに基づき編纂した同書は高い評価を得ることができましたが,その背景には本邦の耳鼻咽喉・頭頸部外科手術の向上に寄与した既刊書の存在があったことは間違いありません.今回の改訂もその延長線上に位置づけられます.著しい近年の医学・医療の進歩に合わせ,手術アトラスに求められる変わらぬ本質を意識して編集にあたりました.
 2つ目は錚々たる執筆者の陣容です.第2版は私が監修を務め,各領域のエキスパートである岸本誠司先生,村上信五先生,春名眞一先生に編集の労をおとりいただきました.編集会議を重ね選定した執筆者は,いずれも豊富な経験をもつ当代きってのスペシャリストです.そうした方々が良質で適切な手術を行うためのコツやヒントを惜しみなく開陳されています.経験に裏打ちされた深い洞察が紙面の随所に見出せるはずです.
 3点目は正確で精緻なイラストを多数掲載していることです.申し上げるまでもなく,精度の高い手術を行うには解剖の正確な把握が欠かせません.第2版では,初版より本書の図譜を手がけるイラストレーターが,各執筆者の細やかなご指導のもと描画をブラッシュアップしました.写真やビデオにはない絵の利点を生かし,複雑な構造を立体的に表現しています.手術各場面のポイントをおさえた図が理解を助けます.
 医学・医療は常に発展途上であり,各専門分野の術式・手技も絶え間なく改善・更新されています.特に本書で扱う口腔・咽喉頭,気管・食道,頸部領域の手術では他科との連携が必要とされる機会も多く,習得すべきことは多岐にわたります.また手術の良否が患者のQOLに大きく影響するのも機能再建を担うこの領域の特徴です.日々研鑽に励む若手はもとより,経験を積んだ中堅以上の医師であっても知識のアップデート,技能のレベルアップは欠かせません.本書では定型的な手術を網羅するとともに新しい手術法も取り上げました.上巻と同様,プランニングや術後の管理を含む手術の実際を丁寧に解説しています.手技上のコツやピットフォールなど,エキスパートからの有益なアドバイスも多く盛り込まれています.折に触れて本書をご活用いただければ幸いです.
 当初の計画より大幅に制作が遅れ,執筆者の方々には多大なご迷惑をおかけいたしました.記述のモディファイなどの要望に快くご対応下さった先生方のご厚情に心より感謝いたします.
 本書が良医を目指す耳鼻咽喉・頭頸部外科医の終生の指南書となることを切望して止みません.

 2020年4月
 森山 寛
目 次
口腔・咽喉頭
   1 手術のための臨床解剖
 口腔
   2 舌小帯短縮症・口唇小帯付着異常
   3 口唇嚢胞,ガマ腫
   4 唾石
   5 口腔良性腫瘍
 咽喉頭
   6 扁桃周囲膿瘍・口腔底膿瘍
   7 アデノイド切除術,扁桃摘出術
   8 茎状突起過長症
   9 いびき,睡眠時無呼吸症候群
   10 局所麻酔下喉頭内視鏡手術
   11 ラリンゴマイクロサージャリー
   12 喉頭蓋嚢胞
   13 一側喉頭麻痺
   14 両側声帯麻痺
   15 声帯内注入術(体内法,体外法)
   16 痙攣性発声障害:内転型に対する両側甲状披裂筋切除術
   17 喉頭乳頭腫
   18 声門後部癒着(輪状後部狭窄)
   19 喉頭・気管外傷
   20 反回神経再建術
   21 気管孔狭窄
   22 嚥下障害:①喉頭挙上術
   23 嚥下障害:②輪状咽頭筋切断術
   24 嚥下障害:③喉頭気管分離術
   25 嚥下障害:④喉頭閉鎖術

頭頸部
   26 手術のための臨床解剖
   27 手術のための画像検査
 非腫瘍性疾患
   28 先天性頸嚢胞
   29 下咽頭梨状陥凹瘻
   30 外頸動脈結紮術
   31 気管切開術
   32 外科的緊急気道確保(輪状甲状間膜切開)
   33 喉頭・気管狭窄症
   34 気管・気管支異物
   35 食道異物
 腫瘍性疾患
  頭頸部癌
   36 上顎部分切除術
   37 上顎全摘術
   38 外側鼻切開術(lateral rhinotomy)
   39 舌癌
   40 口腔底癌
   41 頰粘膜・臼後三角癌
   42 下歯肉癌,下顎癌
   43 上顎歯肉・硬口蓋癌
   44 上咽頭癌
   45 中咽頭癌(上壁)
   46 中咽頭癌(側壁)
   47 中咽頭癌(前壁)
   48 経口的ロボット手術
   49 喉頭癌(経口的切除術)
   50 喉頭癌(喉頭部分切除術)
   51 喉頭癌(喉頭亜全摘出術)
   52 喉頭癌(喉頭全摘術)
   53 喉頭全摘後の音声再建術
   54 経口的下咽頭部分切除術
   55 下咽頭癌(下咽頭部分切除術)
   56 下咽頭癌(根治的広範囲切除再建術)
   57 頸部食道癌
   58 根治的頸部郭清術
   59 保存的頸部郭清術
   60 ルビエールリンパ節郭清
   61 上縦隔郭清術
   62 総頸・内頸動脈切除術と血行再建術
   63 気切孔腫瘍再発
   64 術後瘻孔閉鎖術(気道,食道)
  唾液腺
   65 耳下腺良性腫瘍
   66 耳下腺悪性腫瘍
   67 顎下腺・舌下腺良性腫瘍
   68 顎下腺・舌下腺悪性腫瘍
  甲状腺・上皮小体
   69 バセドウ病
   70 甲状腺良性腫瘍
   71 甲状腺癌
   72 副甲状腺腺腫
  頸部良性腫瘍
   73 頸部神経鞘腫
   74 副咽頭間隙腫瘍
   75 嚢胞状リンパ管腫
   76 頸動脈小体腫瘍
  頭蓋底・顔面深部アプローチ
   77 前頭蓋底アプローチ
   78 中頭蓋底アプローチ
   79 顔面深部の腫瘍に対する経顔面的アプローチ
  再建手術
   80 DP 皮弁
   81 大胸筋皮弁
   82 遊離皮弁

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