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緊急度・重症度からみた

症状別看護過程+病態関連図


(第2版)

編集:井上 智子/稲瀬 直彦

  • 判型 A5
  • 頁 1120
  • 発行 2014年11月
  • 定価 5,400円 (本体5,000円+税8%)
  • ISBN978-4-260-02071-8
症状別看護過程の決定版! 実習記録の悩みもスッキリ解消
全62症状について、初版を踏襲しつつ、医学解説と看護診断名をアップデート。イラストやフローチャートを多用した“イラストでみる病態生理、患者の訴え方、原因や考えられる疾患、治療法・対症療法”。ケアの流れとポイントがわかる“看護過程フローチャート、情報収集、アセスメント、ケアプラン、評価”。患者の全体像がみえる“病態関連図”。さらに、観察やアセスメントと並行して対処すべき緊急対応までをカバーした1冊。
序 文
はじめに

 入院患者の高齢化や重症化,平均在院日数の短縮化は,もはや当たり前のこととなった.医療の場が外来や在宅にシフトすることは,家庭や職場,地域で生活をしつつ医療を受けられるという点で喜ばしいことであるが,そのことが初めて看護を学ぶ人々にとっての学びのハードルを高めていること...
はじめに

 入院患者の高齢化や重症化,平均在院日数の短縮化は,もはや当たり前のこととなった.医療の場が外来や在宅にシフトすることは,家庭や職場,地域で生活をしつつ医療を受けられるという点で喜ばしいことであるが,そのことが初めて看護を学ぶ人々にとっての学びのハードルを高めていることに気づく.
 すなわち看護学生が臨地実習の場として足を踏み入れる病棟は,急性・重症・複雑化した病態をもつ人々が多数を占め,向き合う看護スタッフの業務密度は驚くほど濃くなっている.看護学生にとっては学びやすい現場とは言い難いだろう.
 「社会の中での授業」といわれる臨地実習は,その複雑さや人間関係も含めた多くの動的要因が絡むため,いつの時代においても看護学生にとっては緊張の場であるとともに,かけがえのない学びの機会でもあることに変わりはない.しかし,患者の病態が急性・重症化した今日では,それに応じた学び方が求められているのである.
 本書は,その書名『緊急度・重症度からみた 症状別看護過程+病態関連図』がすべてを物語るように,60以上に及ぶ様々な「症状」を軸にして,思考と行動が展開できるような構成となっている.まず「症状の知識」として,その現れ方(目でみる症状),病態生理,患者の訴え方,診断,考えられる疾患,治療法・対症療法と続き,「看護ケア」につなげるための看護過程の展開へと移る.看護過程フローチャートで看護の全体像を示した後,看護の基本的な考え方,アセスメント,看護問題リスト,問題ごとの看護計画へと続くが,何といっても本書の特徴は,「症状の知識」と「看護ケア」の双方で,病期・病態・重症度に応じた視点(治療フローチャートおよびケアのポイント)が記載されていることであろう.
 さらにこの度,変化する医療現場の実態に合わせ,また最新の情報を盛り込むために第2版刊行の運びとなった.中でも本書で使用している看護診断名について,新たに「看護診断名索引」を設けたことは,看護診断の側から起こりうる症状・病態,ケア等の逆引きが可能となるので,学習方法の多様性に貢献するであろう.
 医療は,人々の症状や病状を軽減・回復させるために提供されるものであるが,悪化・重症化することは決して稀ではない.本書はそれらを想定し,むしろその徴候をいち早くつかみ,予防するための看護ケアを組み立てることを意図している.
 臨床の場がいかに複雑・高度化しようとも,患者の苦痛や心身の不調の一つ一つを見逃さず,持てる知識や技術を総動員して問題解決のために力を注ぐ看護のスタンスはいつの時代も変わりない.「緊急度・重症度」にも動じない有能な次世代を担う看護職が育つことを願っている.
 なお第2版から,医学解説編集者は稲瀬直彦先生に交代した.初代編集者から引き継いだ強力な執筆陣との信頼関係に変更はなく,精力的かつ迅速な作業で第2版の上梓に至ることができた.
 最後に,常に最新の情報と知見が読者に送り届けられるよう,見事な手綱さばきで多数の執筆者をとりまとめて下さった医学書院編集者の方々に改めて感謝の意を捧げたい.

 2014年8月
 編集者を代表して 井上智子
目 次
 はじめに
 本書のコンセプトと効果的な学習法
 本書の構成と使い方

第1章 全身
 1 発熱
 2 低体温
 3 全身倦怠感
 4 けいれん
 5 ショック
 6 チアノーゼ
 7 脱水
 8 浮腫
 9 リンパ節腫脹
 10 発疹
 11 そう痒感(かゆみ)
 12 褥瘡
 13 肥満
 14 やせ
 15 貧血
 16 出血傾向
 17 易感染性

第2章 脳・神経系
 18 頭痛
 19 失神
 20 意識障害
 21 言語障害
 22 不眠
 23 不安

第3章 感覚器系
 24 感覚障害
 25 視覚障害
 26 耳鳴
 27 めまい

第4章 呼吸器系
 28 咳嗽・喀痰
 29 血痰・喀血
 30 呼吸困難
 31 喘鳴
 32 嗄声
 33 胸水

第5章 循環器系
 34 胸痛
 35 動悸
 36 高血圧
 37 低血圧

第6章 消化器系
 38 腹痛
 39 嚥下困難
 40 食欲不振
 41 悪心・嘔吐
 42 口渇
 43 腹部膨満(感)
 44 吐血
 45 下血
 46 下痢
 47 便秘
 48 黄疸

第7章 腎・泌尿器系
 49 排尿痛
 50 乏尿・無尿・尿閉
 51 多尿・頻尿
 52 尿失禁
 53 膿尿・細菌尿
 54 血尿
 55 タンパク尿

第8章 筋・骨格系
 56 腰痛
 57 レイノー現象
 58 関節痛
 59 四肢のしびれ
 60 運動麻痺・運動失調
 61 筋萎縮
 62 不随意運動

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