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Pocket Drugs 2014


(在庫なし)

監修:福井 次矢
編集:小松 康宏/渡邉 裕司

  • 判型 A6
  • 頁 1312
  • 発行 2014年01月
  • 定価 4,620円 (本体4,200円+税10%)
  • ISBN978-4-260-01751-0
厳選された医薬品情報を持ち運びに便利な文庫本サイズに凝縮
類似薬・同効薬ごとに治療薬を分類し、第一線で活躍の臨床医による「臨床解説」、すぐに役立つ「くすりの選び方・使い方」、薬剤選択・使用の「エビデンス」を読みやすくコンパクトにまとめた。欲しい情報がすぐに探せるフルカラー印刷で、重要な薬剤については製剤写真も掲載。臨床現場で本当に必要な情報だけをまとめた1冊。
序 文


 このたび,医学書院より「Pocket Drugs 2014」を刊行する運びとなった.薬剤情報をまとめた書籍は数多く存在するが,本書はその名が示す通り,「ポケットに収まるサイズ」に,「現場で必要な情報」をコンパクトにまとめることを目的とした.
 各薬剤項目は,医療現場で特に...


 このたび,医学書院より「Pocket Drugs 2014」を刊行する運びとなった.薬剤情報をまとめた書籍は数多く存在するが,本書はその名が示す通り,「ポケットに収まるサイズ」に,「現場で必要な情報」をコンパクトにまとめることを目的とした.
 各薬剤項目は,医療現場で特に頻繁に確認される基本情報,すなわち,適応,用法・用量,禁忌(併用禁忌),重大な副作用を中心に掲載した.さらに,本書の大きな特色と言えるのが,多くの薬剤項目に「治療戦略」の解説を付したことである.「薬剤の選び方・使い方」といった臨床のコツや,文献に記された「Evidence」などについて,各領域の医師に執筆していただいた.ここには,薬剤添付文書からは知ることのできない有用かつ貴重な情報が示されている.また,各章の冒頭では,当該領域の薬剤の種類,作用機序,使い分け,ガイドラインでの位置づけなどを,第一線で活躍する臨床医に紹介していただいた.これにより,非専門分野の薬剤の特徴についても手早く理解を深めることができる.
 レイアウトについては,限られた紙面に多くの情報を凝縮するため,いたずらにブランクスペースが生じないよう配慮した.このことは,文字を詰めこみすぎて見にくくなるおそれもあるが,本書では4色印刷を効果的に用い,重要な情報が目にとまりやすくなっている.特に,各項目内のアイコンを色分けして配置することで,知りたい情報が素早く見つけられるようにした.主要な薬剤については,カラー写真も掲載している.
 使いやすさを第一に考えたつもりであるが,今後よりよいものへと高めていくためにも,読者諸氏には忌憚のないご意見をお寄せいただければと思う.
 この「Pocket Drugs」には,編集者ならびに執筆者総勢150名超の知識とノウハウがつまっている.これに加え,製剤写真の撮影と薬剤情報の編集にあたっては浜松医科大学薬剤部の川上純一教授にご協力いただいた.企画趣旨を理解し,ご協力いただいた方々にこの場を借りて感謝したい.そして,本書が多くの医療者の白衣のポケットに入り,現場で活用いただけるものとなれば,監修者としてこれ以上の喜びはない.

 2013年12月
 福井次矢
書 評
  • 全ての医療人にお薦めしたい便利で使いやすいreference book
    書評者:大内 尉義(虎の門病院 病院長)

     福井次矢先生が監修され,小松康宏先生,渡邉裕司先生お二人の編集と,臨床疫学,臨床内科学,臨床薬理学を専門とされるお三方の手による『Pocket Drugs 2014』は,現在,わが国の臨床現場において使用されているほぼ全ての医薬品の効能,適応,用量・用法,副作用や禁忌等の注意事項など,薬物療法に関...
    全ての医療人にお薦めしたい便利で使いやすいreference book
    書評者:大内 尉義(虎の門病院 病院長)

     福井次矢先生が監修され,小松康宏先生,渡邉裕司先生お二人の編集と,臨床疫学,臨床内科学,臨床薬理学を専門とされるお三方の手による『Pocket Drugs 2014』は,現在,わが国の臨床現場において使用されているほぼ全ての医薬品の効能,適応,用量・用法,副作用や禁忌等の注意事項など,薬物療法に関する最新の知識をまとめたものである。言うまでもなく,薬物治療は医療の中心であり,全ての医師は現行の薬剤について精通しておく必要がある。本書はその手助けをする目的で編纂されている。

     本書の最大の特徴は,その名の通りポケットに入るサイズの中に,個々の医薬品に関する情報が満載されていることであるが,多忙な外来,入院診療の場で使われる本書のようなreference bookは,必要な情報に素早くアクセスできることが極めて重要であり,本書はそのためにさまざまな工夫がされている。4色刷りのカラフルな紙面は,項目による色使いが統一されていてわかりやすいだけでなく,見ていて楽しい。索引も事項索引,薬剤索引が充実していて目的の薬剤へのアクセスが容易である。また,各章の冒頭に,そのジャンルの薬剤の特徴,作用機序などの総論的事項がわかりやすく記載されているのも本書の有用性を高めている。さらに,その中に,ガイドラインにおけるその薬剤の位置付けとエビデンスが記載されており,また個々の薬剤の最後にも「治療戦略」として〈evidence〉の項があり,エビデンスを重視する編集の特徴がよく表れている。薬剤の写真付きであること,薬価が記載されていることも有用で,さまざまな点で大変よく工夫されている。

     「その名の通りポケットに入るサイズ」と書いたが,やはりこれだけのページ数になるとポケットに常にいれておくのはやや難がある。薬物療法の進歩とともに薬剤数はこれからも増え続けることが予想され,今後ますますこの傾向が強まっていくと考えられる。活字をこれ以上小さくするのは難しいので,今後どのようにされるのか少し心配である。電子媒体を活用するという方法もあるが,やはり紙媒体の手軽さも捨てがたい。今後,これ以上ページ数を増やさない,あるいは減らす工夫をお願いしたい。その他に気が付いたことは,薬剤の商品名が基本的に和文のみで,欧文名がどこにも出てこないことである。薬剤の欧文索引がないのはページ数を節約するために仕方ないと思うが,個々の薬剤の欄にも欧文商品名が記載されていない(一般名の欧文記載はある)。これは改良すべき点と思われた。

     ともあれ本書は,類書が多い中,臨床医にとって非常に便利で使いやすい,薬剤のreference bookである。薬物療法は日進月歩であり,日々多くの薬剤が上梓されている。また,医学の進歩に伴って,まったく新しいジャンルの医薬品も登場している。高齢化の進展により,超高齢者における薬物療法の課題や薬物の相互作用など,薬物療法に注意が必要な事項や領域も今後さらに増加すると思われるし,また後発医薬品を使用する機会もさらに増えていくであろう。このような,薬物療法の変化と進歩に対応できるように配慮されている本書は,わが国における薬物療法の適切な実践に役立つものであることを確信し,全ての医療人にお薦めしたい。
  • エビデンスサマリーと専門家のアドバイスが配合された医薬品集
    書評者:徳田 安春(地域医療機能推進機構研修センター長・総合診療教育リーダー)

     くすりの種類は年々膨大となっており,薬剤についての広範囲に及ぶ知識はもはや医師の記憶容量の限界を超えてしまっている。それでもポイント・オブ・ケアの臨床現場では,普段使い慣れていない薬剤についての情報が必要となる場面は多い。そんな時,臨床医はどのようなリソースを用いて薬剤情報を入手しているのだろうか...
    エビデンスサマリーと専門家のアドバイスが配合された医薬品集
    書評者:徳田 安春(地域医療機能推進機構研修センター長・総合診療教育リーダー)

     くすりの種類は年々膨大となっており,薬剤についての広範囲に及ぶ知識はもはや医師の記憶容量の限界を超えてしまっている。それでもポイント・オブ・ケアの臨床現場では,普段使い慣れていない薬剤についての情報が必要となる場面は多い。そんな時,臨床医はどのようなリソースを用いて薬剤情報を入手しているのだろうか。ネット上や電子カルテ内にあるdrug information(DI)や添付文書,製薬会社作成のパンフレット,あるいは薬剤出版物などを使用することもあるであろう。DIや添付文書は,網羅的記載ではあるが単調な内容で,重要ポイントがしばしば不明瞭である。また,薬剤パンフレットやチラシはどうしても製薬会社バイアスがあり,信頼性に乏しい点がある。このようなことから,ネットが普及してベッドサイドでモバイル端末が導入され,検索スピードはアップしたものの,こと薬剤情報についてはほしい情報を得るには意外と苦労する。

     最前線で患者ケアに従事する臨床医にとって重要な情報は,薬剤情報の中でもエビデンスサマリーと信頼できる臨床医の生のアドバイスだ。それもあまり長い文章ではいけない。臨床現場では時間管理が常に優先されるからだ。エビデンスサマリーと専門家のアドバイスがバランスよく記述されている『Pocket Drugs』は臨床医にとってとても役に立つリソースとなることは間違いない。

     これまで類書は多種類出版されてきた。しかし,これほどバランスよく,きちんとエビデンスサマリーと信頼できる臨床アドバイスが配合されたものはなかった。これまで長年,べストセラーの上位に君臨してきた『今日の治療薬』に対して,最強のライバルが登場したといっても過言ではないだろう。Less is Moreを提唱する評者にとって,薬価情報も記載されていることは嬉しい限りである。わが国の多数の医師が薬価も考慮しながら,エビデンスと専門家アドバイスに基づいた処方を行うことになれば,国民にもたらされる利益は莫大なものとなる。このような情報リソースはアップデートが重要なので,毎年の改訂が望まれる。その意味で,150人以上もの執筆者そして編集者,監修者には大変な持続的労力を覚悟の上で出版されたことを感服する次第である。
目 次
精神
 1 睡眠障害治療薬
 2 抗不安薬
 3 抗うつ薬
 4 双極性障害治療薬
 5 統合失調症治療薬
 6 ADHD治療薬

神経
 7 てんかん治療薬
 8 パーキンソン病治療薬
 9 重症筋無力症治療薬
 10 多発性硬化症治療薬
 11 片頭痛治療薬
 12 めまい治療薬
 13 認知症治療薬
 14 脳卒中治療薬
 15 その他の神経疾患治療薬

循環器
 16 血栓溶解療法薬
 17 抗凝固療法薬
 18 抗血小板療法薬
 19 心不全治療薬(強心薬)
 20 不整脈治療薬
 21 高血圧治療薬
 22 低血圧治療薬
 23 狭心症治療薬
 24 末梢動脈疾患治療薬
 25 肺高血圧症治療薬

呼吸器
 26 気管支喘息治療薬
 27 COPD治療薬
 28 咳嗽治療薬
 29 去痰薬
 30 その他の呼吸器疾患治療薬

消化器
 31 酸関連疾患治療薬
 32 炎症性腸疾患治療薬
 33 過敏性腸疾患治療薬
 34 消化管機能調整薬
 35 止瀉,整腸薬
 36 下剤,浣腸薬
 37 肝炎治療薬
 38 肝機能改善薬
 39 胆道疾患治療薬
 40 膵臓疾患治療薬
 41 鎮痙薬
 42 痔治療薬

腎・泌尿器
 43 腎疾患治療薬
 44 利尿薬
 45 過活動膀胱治療薬
 46 前立腺肥大症治療薬
 47 尿路結石症,その他の泌尿器用薬

産婦人科
 48 子宮用薬
 49 子宮内膜症治療薬
 50 産婦人科疾患治療薬
 51 避妊薬

内分泌・代謝
 52 骨粗鬆症・骨代謝改善薬
 53 甲状腺機能異常治療薬
 54 低身長症治療薬
 55 その他のホルモン製剤
 56 インスリン製剤
 57 糖尿病治療薬
 58 脂質異常症治療薬
 59 高尿酸血症・痛風治療薬

血液
 60 造血障害治療薬
 61 血友病治療薬
 62 血液製剤


 63 抗悪性腫瘍薬(アルキル化薬)
 64 抗悪性腫瘍薬(抗生物質)
 65 抗悪性腫瘍薬(代謝拮抗薬)
 66 抗悪性腫瘍薬(白金製剤)
 67 抗悪性腫瘍薬(植物アルカロイド)
 68 抗悪性腫瘍薬(分子標的薬)
 69 抗悪性腫瘍薬(ホルモン療法薬)
 70 抗悪性腫瘍薬(その他)
 71 癌治療関連薬(制吐薬)
 72 癌治療関連薬(造血因子)
 73 癌治療関連薬(骨転移治療薬)
 74 癌治療関連薬(その他)
 75 癌性疼痛・緩和治療薬

抗炎症・アレルギー
 76 免疫抑制薬
 77 リウマチ治療薬
 78 解熱・鎮痛・消炎薬
 79 消炎酵素製剤
 80 副腎皮質ステロイド
 81 抗アレルギー薬

感染症
 82 ペニシリン系抗菌薬
 83 セフェム系抗菌薬
 84 その他のβラクタム系抗菌薬
 85 アミノグリコシド系抗菌薬
 86 マクロライド系・リンコマイシン系抗菌薬
 87 キノロン系抗菌薬
 88 テトラサイクリン系抗菌薬
 89 グリコペプチド系・ペプチド系抗菌薬
 90 その他の抗菌薬
 91 結核治療薬
 92 抗真菌薬
 93 HIV感染症治療薬
 94 インフルエンザ治療薬
 95 その他の抗ウイルス薬
 96 原虫病・寄生虫病治療薬
 97 ワクチン・抗毒素・トキソイド

眼科
 98 眼科・緑内障治療薬
 99 眼科・その他

耳鼻科
 100 耳鼻科・アレルギー性鼻炎治療薬
 101 耳鼻科・その他

皮膚科
 102 皮膚科・外用ステロイド
 103 皮膚科・感染性皮膚疾患治療薬
 104 皮膚科・その他

救急
 105 手術関連薬
 106 止血薬
 107 麻酔関連薬
 108 解毒・中毒治療薬

漢方
 109 漢方製剤

その他の医薬品
 110 希少疾病治療薬
 111 生活改善薬
 112 輸液製剤
 113 電解質製剤
 114 ビタミン製剤
 115 栄養製剤
 116 消毒薬
 117 造影剤
 118 放射性医薬品
 119 口腔用薬
 120 診断・検査

事項索引
薬剤索引