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≪標準臨床検査学≫

臨床医学総論

臨床医学総論,放射性同位元素検査技術学,医用工学概論,情報科学・医療情報学,公衆衛生学

シリーズ監修:矢冨 裕/横田 浩充
編集:小山 高敏/戸塚 実

  • 判型 B5
  • 頁 440
  • 発行 2013年03月
  • 定価 6,380円 (本体5,800円+税10%)
  • ISBN978-4-260-01703-9
医師と臨床検査技師のコラボによる新しい教科書【標準MT】シリーズ
検査の自動化が高度に進んだ現在、臨床検査の専門家たる臨床検査技師に求められる能力とは、臨床医が診断・治療に利用するために必要な臨床検査情報を提供するための「病態解析能力」である。本書では、臨床医とのコミュニケーションにおける“共通語”である疾患の基礎や特徴など、「病態解析能力」に欠かせない多彩な知識を習得できる。合わせて同時収載の5領域を学び、病態解析の糸口となる知識も総合的に身につけてほしい。
*「標準臨床検査学」は株式会社医学書院の登録商標です。
医学書院の“青本”シリーズ≪標準臨床検査学≫が完全リニューアル!
臨床検査技師を志す学生向けの新しい教科書シリーズです。
●シリーズの特徴
・標準的なカリキュラムに対応し、使い勝手のよい編成
・臨床検査技師国家試験出題基準に完全対応、必要にして十分な記述内容
・医師と臨床検査技師のコラボで生まれた教科書
●ラインナップ ≫全12巻の一覧はこちら
序 文
刊行のことば(矢冨 裕・横田浩充)/(小山高敏・戸塚 実)

刊行のことば
 「標準臨床検査学」シリーズは,「臨床検査技師講座」(1972年発刊),「新臨床検査技師講座」(1983年発刊),さらには「臨床検査技術学」(1997年発刊)という医学書院の...
刊行のことば(矢冨 裕・横田浩充)/(小山高敏・戸塚 実)

刊行のことば
 「標準臨床検査学」シリーズは,「臨床検査技師講座」(1972年発刊),「新臨床検査技師講座」(1983年発刊),さらには「臨床検査技術学」(1997年発刊)という医学書院の臨床検査技師のための教科書の歴史を踏まえ,新しい時代に即した形で刷新したものである.
 臨床検査は患者の診断,治療効果の判定になくてはならないものであり,医療の根幹をなす.この臨床検査は20世紀の後半以降,医学研究,生命科学研究の爆発的進歩と歩調を合わせる形で,大きく進歩した.そして臨床検査の項目・件数が大きく増加し,内容も高度かつ専門的になるにつれ,病院には,臨床検査の専門部署である検査部門が誕生し,臨床検査技師が誕生した.臨床検査の中央化と真の専門家による実践というこの体制が,わが国の医療の発展に大きく貢献したこと,そして,今後も同じであることは明らかである.
 このような発展めざましい臨床検査の担い手となることを目指す方々のための教科書となることを目指し,新たなシリーズを企画した.発刊にあたっては,(1)臨床検査の実践において必要な概念,理論,技術を俯瞰できる,(2)今後の臨床検査技師に必要とされる知識,検査技術の基礎となる医学知識などを過不足なく盛り込む,(3)最新の国家試験出題基準の内容をすべて網羅することを念頭に置いた.しかしながら国家試験合格のみを最終目的とはせず,実際の臨床現場において医療チームの重要な一員として活躍できるような臨床検査技師,研究マインドが持てるような臨床検査技師になっていただけることを願って,より体系だった深い内容となることも目指している.また,若い方々が興味を持って学習を継続できるように,レイアウトや記載方法も工夫した.
 本書で学んだ臨床検査技師が,臨床検査の現場で活躍されることを願うものである.

 2012年春
 矢冨 裕
 横田浩充



 臨床検査の専門家としての臨床検査技師制度がスタートして55年ほどが経過した(当時は衛生検査技師).時代の変遷により臨床検査技師の教育制度も大きく変わってきた.すなわち,臨床検査技師に求められる役割が変わってきていることを意味している.臨床検査技師制度発足当時の臨床検査技師に求められたのは,臨床現場における確かな技術とそれに裏打ちされた精度の高い検査データの提供である.ピペッティング精度が検査データの精度に直結した時代であり,場合によっては臨床検査技師の技術の高い低いによって臨床医の診断・治療を左右するような時代であったかもしれない.しかし,近年の自動化の進展は目覚ましく,特に検体検査領域ではどの施設においても,ある程度以上の精度が保証された検査データを短時間に多数提供することができる.実際は高い精度の維持には,今もって専門家の高い知識と技術を必要とするが,はたから見ると機械が何でも自動的にやっていると思われても仕方ないほどの高度な自動化である.いくら時代が変わっても,精度の高い検査データの提供が臨床検査技師にとって本質的で重要な基盤であることに変わりはないが,このような環境変化によって臨床検査技師に求められる役割が変化していくことは当然の流れである.その1つとして,近年は臨床検査技師に病態解析能力の必要性が強く求められている.臨床検査の専門家としての立場から病態を解析し,その情報を臨床医の診断・治療に利用してもらうことが必要な機会は間違いなく増加している.
 そのような観点から,本書は『臨床医学総論』としてまとめさせていただいた.いうまでもなく,臨床検査技師の病態解析は検査の原理や特性に関する専門家としての立場から行われるべきである.しかし,臨床医とのコミュニケーションにおける“共通語”といってもよい疾患に関する知識が皆無であっては成り立たない.本書の「臨床医学総論」では各専門の先生方に広い範囲にわたる疾患について,その基礎や特徴について解説いただき,病態解析に欠かせない多彩な知識の習得に役立つように配慮した.また,合わせて「放射線同位元素検査技術学」「医用工学」「情報科学・医療情報学」「公衆衛生学」の分野についても各専門の先生方に執筆いただいた.病態解析にはさまざまな知識を総合的に利用することが必要である.臨床検査の学問体系としてこれらの分野は必ずしも大きな分野ではないが,臨床検査技師の病態解析に糸口を与える知識になることは少なくないと考える.
 本書の構成は臨床検査技師国家試験の出題基準に則ったうえで,臨床検査技師を志す学生にとって学習しやすいように配慮されており,教科書として最適であると信じる.また,すでに臨床検査技師として勤務している方々にとっても,病態解析に欠かせない必携の一冊としてご利用いただければ幸いである.

 2013年2月
 小山高敏
 戸塚 実
目 次
I 臨床医学総論
 第1章 総論
 第2章 循環器疾患
 第3章 呼吸器疾患
 第4章 消化管疾患
 第5章 肝・胆・膵疾患
 第6章 感染症
 第7章 血液・造血器疾患
 第8章 内分泌疾患
 第9章 腎・尿路・男性生殖器疾患
 第10章 女性生殖器疾患
 第11章 神経・運動器疾患
 第12章 アレルギー疾患・膠原病・免疫病
 第13章 代謝・栄養障害
 第14章 感覚器疾患
 第15章 中毒
 第16章 染色体・遺伝子異常症
 第17章 皮膚および胸壁の疾患

II 放射性同位元素検査技術学
 第1章 放射性同位元素の物理と計測装置
 第2章 放射性同位元素を用いた試料計測検査
 第3章 放射性同位元素を用いた画像検査

III 医用工学概論
 第1章 医用エレクトロニクスの基礎
 第2章 医用機器・設備
 第3章 生体情報収集技術

IV 情報科学・医療情報学
 第1章 情報科学の基礎とコンピュータ
 第2章 コンピュータネットワークと情報処理システム
 第3章 医療情報システム
 第4章 臨床検査情報システム

V 公衆衛生学
 第1章 総論
 第2章 人口統計と健康水準
 第3章 疫学
 第4章 感染症予防
 第5章 保健
 第6章 環境・衛生
 第7章 行政

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