はじめに
「
看護師国家試験は覚えることが多くてタイヘン…」という声を聞きます。たしかに,これから看護師として働くにあたって,覚えておかなければならない知識の量はかなりのものがあります。それを“暗記”に頼ろうとしたら……それこそ,タイヘンです!
本書は,看護師国家試験出題基準に挙げられている用語を,2~6つの文章で説明し,重要な点を穴埋め形式とすることで,単に言葉を
“覚える”のではなく,
内容を“理解できる”体裁になっています。構成は,看護師国家試験を受験する看護学生の皆さんにとって大事な「
必修問題」,苦手意識をもつ人が多い「
人体の構造と機能」「
疾病の成り立ちと回復の促進」,そして状況設定問題では大事な要素となる「
看護ケアのポイント」の4つの柱から成っています。「看護ケアのポイント」は主に,1つ前の「疾病の成り立ちと回復の促進」で取り上げた疾患の看護について取り上げています。
本書は,看護師国家試験の会場で試験時間ギリギリまで“最後の確認”として使えるのはもちろんのこと,看護学生としてスタートを切った時から重要な用語について“まず概略を理解する”ことに役立つことをめざしています。早い時期から,繰り返し使ってこそ,学校での試験や国家試験の直前に「
あのときに勉強したことだ」と思い出して,本書が役立つものになるはずです。ぜひ,本書が
“あなただけの武器”となるように使い込んでほしいと願っています!
2011年12月 医学書院看護出版部