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救急レジデントのTIPS


編集:ERカンファレンス 

  • 判型 B5
  • 頁 292
  • 発行 2012年06月
  • 定価 4,180円 (本体3,800円+税10%)
  • ISBN978-4-260-01388-8
臨床研修で高い人気を誇る4病院救急部のコラボレーション!
落とし穴があった症例や示唆に富んだ症例など、レジデントに伝えたい「現場の実践知」がこの1冊に。臨床研修病院として人気の聖路加国際病院、国立病院機構東京医療センター、国立国際医療研究センター病院、国立成育医療研究センター病院の救急部による編集・執筆。少し背伸びをしたいレジデントに役立つTIPS!
序 文


 このたび『救急レジデントのTIPS』を上梓することになりました.本書は,国立国際医療研究センター病院,東京医療センター,聖路加国際病院,国立成育医療研究センター病院の救急部門所属の若手を中心に執筆されたものです.
 これら4施設の救急部門は,毎月1回,「ERカンファレンス...


 このたび『救急レジデントのTIPS』を上梓することになりました.本書は,国立国際医療研究センター病院,東京医療センター,聖路加国際病院,国立成育医療研究センター病院の救急部門所属の若手を中心に執筆されたものです.
 これら4施設の救急部門は,毎月1回,「ERカンファレンス」と称する合同カンファレンスを開催しています.そこでは,救急診療に関する教育的な症例を共有し,実際の臨床現場で救急医が直面している問題をディスカッションします.いずれの病院も救急患者の受け入れ実績が豊富で,若い医師を育てる教育病院としても歴史があります.回を重ね,お互いの交流が深まっていくなかで,「このERカンファレンスの内容を臨床現場の実践知として書籍化できないか」といった声が上がり,本書が企画されました.
 執筆陣はまさに救急医療の最前線で日々奮闘している救急部門スタッフです.教科書的な知見はもちろん,現場を数多く経験しているからこその気づきや,診療の際に危険な見逃しを回避するためのちょっとしたコツ(TIPS)を症例提示形式で記述しています.
 マニュアルにそった救急診療は一通りできるようになったけれど,想定外の転帰をたどる症例を経験した方々,マニュアルで処理しきれない症例や実臨床に潜む落とし穴の怖さを知るようになった方々に,次のステップに進む際の読みものとして,ぜひ本書を手にとっていただきたいと思います.
 本書にあげられた各症例は,執筆者自身が若手医師として,もしくは指導医として経験した現場を題材に書き起こされていますが,読み進めると症例の多くは初療医の診療過程で何らかのつまずきがあることにお気づきになるでしょう.試行錯誤する若手医師にぜひご自身を重ねて,知識の整理はもちろん,救急診療におけるちょっとしたコツを汲み取っていただければ幸いです.そして,明日の救急診療に潜むピットフォールを少しでも避けるべく,本書が皆様のお役に立つことを願っています.
 最後に,異動により編集幹事を引き継がれたものの,本書企画当初よりご尽力いただいた森朋有先生(前・東京医療センター),阪本太吾先生(前・国立国際医療研究センター)に,この場を借りて御礼申し上げます.

 2012年5月
 編集幹事を代表して
 聖路加国際病院 救急部
 大谷典生
目 次
I Walk in(救急外来)
1 内因性疾患
 CASE 01 本当に一般的な市中肺炎?
 CASE 02 喘息発作にステロイド…… 何か留意することはないですか
 CASE 03 食欲不振,発熱,軟便 不明熱か腸炎か
 CASE 04 カラオケで熱唱後に嚥下時痛?
 CASE 05 薬をPTPシートごと飲んだって本当?
 CASE 06 首の偽痛風を知っていますか
 CASE 07 遅れてきた気道緊急
 CASE 08 魚骨が腸管穿通?
 CASE 09 開腹歴のない腸閉塞 原因は何を考えますか
 CASE 10 若年の片麻痺 裏の裏まで見抜けますか
 CASE 11 外傷もないのに四肢麻痺?
 CASE 12 難関な軟感!
2 外傷
 CASE 01 歩いて来る大腿骨頸部骨折?
3 小児救急
 CASE 01 その咳いつから?
 CASE 02 スタートダッシュ 敗血症性ショックの治療
 CASE 03 赤ちゃんの発熱 どうしよう……
 CASE 04 風邪だと思っていたら…… 心筋炎はおそろしい
 CASE 05 子どもがけいれん…… 君ならどうする?
 CASE 06 子どもの意識障害 鑑別は?
 CASE 07 診察・検査で上気道狭窄を悪化させない!
 CASE 08 真夜中は危険? 腹痛の鑑別
 CASE 09 小児の頭部打撲 CTの適応は?

II Ambulance(救急外来)
1 内因性疾患
 CASE 01 遺伝するアナフィラキシー
 CASE 02 ラーメンと自転車とアナフィラキシー
 CASE 03 アナフィラキシーショック 多数同時発生?
 CASE 04 血圧の下がっている大動脈解離
 CASE 05 いくつになっても……
 CASE 06 熱とショックは感染症?
 CASE 07 元気がない…… 感染源不明の敗血症?
 CASE 08 副鼻腔炎で敗血症性ショック?
 CASE 09 薬剤アレルギー…… 待てよ!
 CASE 10 女性を診たら妊娠の可能性を考えろ!
 CASE 11 風邪は万病のもと?
 CASE 12 意識障害の鑑別 どこまであげられますか
 CASE 13 心電図変化のある意識障害
 CASE 14 タコ(つぼ)とクモ(膜下出血)
 CASE 15 感染を契機に生じたDKA?
 CASE 16 高齢者の意識障害は内因性?
 CASE 17 家族の目は患者を365日モニタリングしている
 CASE 18 複数科にまたがる妊婦の意識障害
 CASE 19 末梢性めまいだと思ったのに……
 CASE 20 地下8mの作業溝に潜む謎 有毒ガスか低酸素か
 CASE 21 感染源はどこだ?
 CASE 22 突然発症の激しい心窩部痛
 CASE 23 心窩部痛でも婦人科疾患?
 CASE 24 喘息ではなかったの?
 CASE 25 挿管できない?
 CASE 26 心不全じゃないんですか
 CASE 27 隠れた心不全の敵を探せ!
 CASE 28 大量喀血! どう対処しますか
 CASE 29 高齢者の腹痛と心房細動といったら……
 CASE 30 若者の腹痛・嘔吐は急性胃腸炎?
 CASE 31 身近にある鉄中毒
 CASE 32 脳梗塞 詰まるのは動脈とは限りません
 CASE 33 体動時の突然の腰痛=ぎっくり腰?
 CASE 34 復温の早ワザ簡単レシピ
2 外傷,飲酒,中毒など
 CASE 01 意識清明の頭部外傷はここに注意!
 CASE 02 高齢者の頭皮挫創でショック
 CASE 03 FAST陰性って信じていいの?
 CASE 04 おそるべし! 顔面外傷における鼻出血 鼻出血にS-B tube?
 CASE 05 修復は計画的に
 CASE 06 過換気が立派な病気なこともあり……
 CASE 07 飲酒で意識障害と思ったら……
 CASE 08 本当にただの酔っぱらいですか
 CASE 09 アルコールは摂取した患者だけでなく救急医も惑わす
 CASE 10 抗精神病薬内服中患者の意識障害
 CASE 11 トイレの水まで!
 CASE 12 一酸化炭素中毒の遅発性脳症
 CASE 13 今日もまた急性薬物中毒の患者が来たけど……
3 小児救急
 CASE 01 腰椎穿刺のタイミング
 CASE 02 小児重症頭部外傷の裏側
 CASE 03 子どもの心肺蘇生はいつまで?
4 その他
 CASE 01 Free airとかくれんぼ
 CASE 02 感染症のfree air
 CASE 03 胸水多量警報
 CASE 04 命よりも大事な腎臓?
 CASE 05 患者にできる最後の画像検査
 CASE 06 多様な病歴をもつ急性大動脈解離
 CASE 07 尿管結石だと思っていたら……
 CASE 08 ER処置室で行う緊急手術
 CASE 09 併用注意薬剤による徐脈

III 救急病棟,ICU,カンファレンスルーム
1 救急病棟
 CASE 01 その患者 本当にawakeですか
 CASE 02 埋め込まれた時限爆弾
2 ICU
 CASE 01 高度肥満患者の呼吸管理
 CASE 02 あなどるなかれ 肋骨骨折端も立派な凶器
 CASE 03 挿管したら抜けません?
 CASE 04 点滴回診始めました
3 カンファレンスルーム
 CASE 01 開口障害のある患者 外傷の既往がなくても……
 CASE 02 日曜の午前2時 あなたの施設の実力は?

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