まえがき
保健師を目ざす皆さんにとって,保健師国家試験は,これまでのたゆみない学習の成果がためされる大きな関門です。これに合格して,はじめて保健師の資格を得ることができます。
しかし,皆さんには,国家試験にはどのような問題が出題されるのか,試験に備えてどのような準備が必要なのか,またどの程度の学力が要求されるのか,といった国家試験受験への漠然とした不安があるのではないでしょうか。このような不安を解消するためには,過去に行われた国家試験問題に実際にふれ,自分の実力をためしてみることが有効です。
本書はこのような考えに基づいて,過去5回(2005~2009年:第91~95回)の国家試験問題を,カリキュラムにそって教科別に分類・収録し,国家試験の合格を目ざす自己学習のための参考書として,また平素の実力を十分に発揮していただくための問題集として利用できるように編集しました。そして各問題には,それぞれの設問文がなぜ正しいのか,どこが誤っているのかが理解できるよう「解説」を付けました。
各教科の問題の前には,「出題傾向と対策」と「覚えておきたい重要事項」をまとめてあります。「出題傾向と対策」では,近年の試験の出題傾向を分析し,学習方法についてまとめてあります。「覚えておきたい重要事項」では,出題頻度の高いことがらを中心にまとめてあります。日ごろの学習から受験直前までそばに置いて,知識の整理・確認に役だててください。
さらに,今回新たに「直前チェックBOOK」を別冊としてまとめました。試験直前の知識の整理・確認に役だててください。
そのほかに,第95回試験から適用になった新しい出題形式を取り入れた「模擬問題」および2010年の国家試験(第96回)の問題を掲載しました。本番直前の総決算として,タイムスタディを含めて予行演習を試みてください。
本書を十分に活用して,保健師国家試験にみごと合格されるよう,編集室一同祈っております。なお,問題文中では出題されたままの表記で「保健婦」としている箇所があります。歴史的な記述の場合も同様に「保健婦」と表記されています。また,解説も出題された当時の用語をそのまま用いております。あらかじめご了承ください。
最後に,本書の編集にあたって,それぞれご専門の立場から解答・解説にご尽力いただきました諸先生に心からお礼を申し上げます。
2010年4月
『標準保健師講座』編集室