疫学・保健統計学 第2版

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本巻は、保健師国家試験出題基準の疫学・保健統計で示された、大項目(1.疫学の概念 2.疾病頻度の指標 3.曝露効果の指標 4.疫学調査法 5.集団検診の原理と方法 6.感染症の疫学 7.おもな疾患の疫学 8.統計学の基礎 9.人口統計 10.保健統計調査 11.情報処理)に対応しています。 地域看護を実践するうえで必要となる、疫学・保健統計の適用場面を具体的に解説します。 *「標準保健師講座」は2014年版より表紙が新しくなりました。
シリーズ 標準保健師講座 2
執筆 牧本 清子 / 尾崎 米厚 / 森本 明子 / 月野木 ルミ / 宮松 直美
発行 2009年03月判型:B5頁:236
ISBN 978-4-260-00751-1
定価 3,080円 (本体2,800円+税)
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はしがき

 少子高齢社会のなか,保健師活動では予防の重要性が強くうたわれ,健康な地域づくりが重要な課題となっています。さらに,在宅看護の需要の拡大から療養支援には生活の視点が重要になっています。地域看護学は,保健師だけでなく看護師にとっても必要不可欠なものです。多くの看護職が地域看護の志向をもつことが求められています。
 いま保健師教育の場は,これまでの3年制の看護学教育に1年制の保健師教育を付加する養成所や短期大学専攻科における教育から,看護学に統合された4年制大学へと移行しつつあります。そのなかで多くの4年制大学では,地域看護学について限られた時間内で講義や臨地実習をしており,教員が信頼して学生に読ませることのできるテキストが必要とされています。また,大学生には看護師と保健師の2つの国家試験を受験するため,保健師国家試験にむけて短時間で効率よく,自己学習できるテキストが求められています。
 本講座は,教員や学生のニーズに応え標準的な保健師教育のための教科書として,保健師に求められる基本的な知識と技術を習得することをめざし企画されました。
 本講座の特色は,改定された保健師国家試験出題基準の項目をすべて網羅したかたちで,保健師として押さえておくべき内容をコンパクトにまとめたことです。
 本来,保健師の仕事は,応用が必要で創造的なものですが,基本がおろそかでは,応用的な課題に対応できないといえます。「理念や理論を押さえたうえでの基本の理解と,実践能力豊かな専門職の教育」を本講座のねらいとしました。

 本講座の構成は国家試験出題基準の地域看護学I~IVに対応した『地域看護学概論』『地域看護技術』『対象別地域看護活動』の3巻と『保健医療福祉行政論』『疫学・保健統計学』の別巻2巻による全5巻構成です。
 本巻3冊は保健師の基本として理念や考え方を述べた(1)『地域看護学概論』,保健師にとって地域看護を実践するうえで必要とされる技術をまとめた(2)『地域看護技術』,対象別・課題別の活動を展開する(3)『対象別地域看護活動』です。
 さらに,保健師の習得しておくべき基本的知識として,主たる活動の場の理解を深める『保健医療福祉行政論』,保健活動をデータで方向付ける『疫学・保健統計学』を,別巻(1)(2)としてコンパクトにまとめました。
 執筆者は保健師として現場経験豊富な看護大学教員や,地域看護に詳しい公衆衛生医師らで構成しました。

 本巻『疫学・保健統計学』は,保健師国家試験出題基準の疫学・保健統計(1.疫学の概念 2.疾病頻度の指標 3.曝露効果の指標 4.疫学調査法 5.集団検診の原理と方法 6.感染症の疫学 7.おもな疾患の疫学 8.統計学の基礎 9.人口統計 10.保健統計調査 11.情報処理)に対応しています。
 本巻では,地域看護を実践するうえで必要となる,疫学・保健統計学の適用場面を具体的に解説します。付録として疫学演習問題や国家試験勉強の手引きを配置して,実践的な学習が展開できるように配慮してあります。

 本書を活用されたみなさんが,地域での看護職として活躍されることを願っています。

 2009年1月
 著者ら

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1章 疫学の概念 (牧本清子)
 A 疫学の紹介
2章 集団の健康状態の把握 (尾崎米厚)
 A 有病率と罹患率
 B 死亡率とその比較
 C その他の指標
3章 疫学的研究方法 (森本明子・牧本清子)
 A 研究方法
 B 疫学研究における信頼性と妥当性
 C 疫学における因果関係の立証
 D 調査票作成の基礎
4章 疾病の予防とスクリーニング (尾崎米厚)
 A 予防の3段階
 B スクリーニングとは
5章 感染症の疫学 (月野木ルミ・牧本清子)
 A 感染症の基礎概念
 B 主要な感染症と法律
 C アウトブレイク発生時の調査
6章 おもな疾患の疫学 (尾崎米厚)
 A 心疾患の疫学
 B 脳血管疾患の疫学
 C がんの疫学
 D 糖尿病の疫学
 E 精神疾患の疫学
 F 女性関連疾患の疫学
 G 小児疾患の疫学
 H 骨,関節疾患の疫学
 I 環境の疫学
 J 歯科疾患の疫学
 K 難病の疫学
 L 生活習慣の疫学
7章 保健統計学 (尾崎米厚)
 A 保健統計学
8章 人口統計の基礎 (尾崎米厚)
 A 人口静態統計と人口動態統計
 B その他の統計
 C 生命表
9章 保健医療分野における情報の管理・活用 (宮松直美)
 A 保健医療情報
 B 個人情報の取り扱い
 C 既存資料・データベースの活用
 D 保健医療情報の収集
付録 疫学演習問題・国家試験勉強の手引き (尾崎米厚)

INDEX

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本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりますが、この度弊社の責任におきまして、下記のような誤りがございました。お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

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