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眼科検査法ハンドブック 第4版

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定評ある眼科検査法エンサイクロペディアの全面改訂第4版。今改訂では、ほとんどすべての執筆者が交代し、ほぼ全項目にわたって内容が一新された。新しい検査法を中心に項目を増やし、カラー写真を多く掲載することで、より使いやすくビジュアルな構成となっている。検査から始まる眼科診療の必読書として、眼科医はもちろん、眼科診療に携わるコメディカルも必携の書。
編集 小口 芳久 / 澤 充 / 大月 洋 / 湯澤 美都子
発行 2005年06月判型:B5頁:416
ISBN 978-4-260-13780-5
定価 24,200円 (本体22,000円+税)

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  • 目次
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I. 医療面接から検査へ
II. 視力検査
III. 屈折検査
IV. 調節・輻湊検査
V. 眼位・眼球運動検査
VI. 両眼視機能検査
VII. 光覚検査
VIII. 色覚検査
IX. 視野検査
X. 眼鏡・コンタクトレンズ検査
XI. 眼圧検査
XII. 前眼部一般検査
XIII. 涙液・涙道検査
XIV. 前眼部検査
XV. 眼房・隅角検査
XVI. 瞳孔検査
XVII. 眼底検査
XVIII. 眼写真術
XIX. 電気生理検査
XX. 超音波検査
XXI. 放射線診断
XXII. 検体採取法
XXIII. 眼科診療とデータ管理
和文索引
欧文索引

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眼科検査法を網羅 すべての眼科医療従事者に
書評者: 三宅 養三 (国立病院機構東京医療センター・臨床研究センター長)
 目は小さな臓器だが,人体で最高に高度な機能を持ち,その正しい評価には多くの検査が必要である。評価には形態的評価と機能的評価があるが,眼科検査法の進歩はまさに日進月歩の感があり,その正しい使い方によって診断技術の飛躍的な向上が期待できる近況である。

 このたび,小口芳久,澤充,大月洋,湯澤美都子の4人の先生の編集により名著『眼科検査法ハンドブック』の第4版が出版された。この本は多くのその道の専門家によって分担執筆されているが,全体の流れがばたばたしておらず,この4人の先生による十分な手直しがなされた様子がうかがわれる。さらに感心することは,最新の検査法は十分に組み込まれているが,古くから使用されているよい検査法にも十分なスペースを割いて解説がなされていることである。

 すべての検査に言えることだが,患者さんが楽に検査を受けられることが正確な結果に結びつく。この点も配慮して,いかに快適な状態で検査をするかも重要なポイントとしてしばしば文中に登場する。この4名の編者はどの方も自分で臨床検査を過去にいやというほどされた方ばかりであり,このような豊富な経験者の編集はさすがに観点も一味違うと感じ入った次第である。現在一線で使用されている眼科検査法が一冊の本にまとめられ,また非常にわかりやすく解説されている。すべての眼科医,視能訓練士および眼科の医療従事者には必読の書であり,今後10年間にいかにこの分野の進歩はめざましくとも,その内容は十分に耐えられる名著と思う。
基本的手技から最新機器まで眼科の検査法を網羅
書評者: 所 敬 (東医歯大名誉教授・眼科学)
 外界の情報の約80%は眼から入ると言われている。最近は高齢化が進み,これに関連してQOLが問題になっている。視覚はQOLに最も関連が深く,視機能に関する検査法に精通することは大切である。この眼科検査の大部分は眼科医あるいは視能訓練士が自ら行うもので,内科の検査と違って中央検査部に依頼する検査はほとんどないという特徴がある。しかも,眼科検査法は日進月歩であり,うっかりすると取り残されてしまう。また,新しい検査法の話題や記載があっても,調べる書がほとんどない。

 本書は1985年7月に第1版が発刊され,1995年1月に第2版,1999年8月には第3版,2005年6月には第4版が改訂出版されている。これをみても第2版までは10年の月日が経っているが2版から3版,また,3版から今回刊行された4版までは5―6年の間隔で改訂されている。これは眼科検査機器の進歩が著しいことを物語っていて,5年経過したハンドブックは検査法によっては使いものにならない可能性も秘めている。特に目立つのは電子工学とコンピュータの発達,進歩である。これらの技術が眼科検査機器に応用され,今までは考えられなかったことが,可能になってきている。

 例えば,光干渉断層法(OCT)は網膜の断層像を光学組織切片に近い精度で画像化する方法である。これにより,網膜疾患の病態と診断に寄与する点は大きい。しかも,この装置は7―8年の間に第1世代から第3世代と改良され,画像精度も高まっている。このような装置を的確に使用できることは必要であるが,報告書に添付されてきた画像を読影できることも大切である。この他,角膜トポグラフィー,波面センサー,FDT視野計,涙液油層観察装置(DR―1),SLOマイクロペリメトリ,ハイデルベルグ網膜断層計(HRT),走査レーザーポラリメトリ装置(GDxVCC)などほとんどの新しい機器の記載が本書にはある。

 一方,眼科の基礎となる検査法についても,現状に即して小改訂が各所に見られる。例えば,logMARチャートによる測定法,涙液検査のメニスコメトリ法,涙道内視鏡検査などである。視力検査,屈折検査,細隙灯顕微鏡検査,眼底検査,眼圧検査は眼科では最も基本である。研修医の方々はこれらの章をぜひ一読してほしい。

 本書では,基本的手技から最近の新しい機器の手技と解釈に至るまで眼科の検査法を網羅しており,この種の本は類を見ない。第4版では編集者も執筆者も大幅な交代がなされて,次々と開発,発売されてくる新しい機器に即応している。

 基本的検査法は詳読し,特殊検査については本書を座右において,適時参照するようにするとよい。診療室に本書を1冊常備することを薦めたい。

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