看護研究ガイドマップ
[ハイブリッドCD-ROM付]
看護研究の世界で迷子にならないために
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複雑怪奇(?)な看護研究の世界。何も持たずにそこに入っていけば,迷ってしまうのが必然。そうならないためには,研究の意味や方法が1つひとつ具体的に示された本書が参考になる。付属のCD-ROMを使えば,研究事例や問題の関連も一目瞭然。研究をするあなたの「位置」をこのガイドマップで確かめながら進んでいける。
著 | 川口 孝泰 |
---|---|
発行 | 2002年08月判型:B5頁:192 |
ISBN | 978-4-260-33231-6 |
定価 | 3,080円 (本体2,800円+税) |
- 販売終了
更新情報
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- 目次
- 書評
目次
開く
Section 1 看護研究を始める前に
1-1 研究とは
1-2 知識の源泉
1-3 科学的な方法とは
Section 2 研究の種類と研究計画
2-1 研究デザイン
2-2 文献検討
2-3 研究計画の立て方
Section 3 データ収集
3-1 標本抽出(サンプリング)
3-2 データの形
3-3 データの種類
3-4 観察法
3-5 面接法
3-6 質問紙法
3-7 質問の形式
3-8 その他のデータ収集法
3-9 信頼性と妥当性
Section 4 データ分析
4-1 量的データの分析
4-2 質的データの分析
Section 5 プレゼンテーション
5-1 プレゼンテーションの要素
5-2 研究成果の発表
5-3 論文の構成
5-4 図表の効果的活用
Section 6 研究倫理
6-1 研究倫理のための規定
6-2 倫理評価チェック項目
6-3 倫理審査の必要書類
参考図書
おわりに
1-1 研究とは
1-2 知識の源泉
1-3 科学的な方法とは
Section 2 研究の種類と研究計画
2-1 研究デザイン
2-2 文献検討
2-3 研究計画の立て方
Section 3 データ収集
3-1 標本抽出(サンプリング)
3-2 データの形
3-3 データの種類
3-4 観察法
3-5 面接法
3-6 質問紙法
3-7 質問の形式
3-8 その他のデータ収集法
3-9 信頼性と妥当性
Section 4 データ分析
4-1 量的データの分析
4-2 質的データの分析
Section 5 プレゼンテーション
5-1 プレゼンテーションの要素
5-2 研究成果の発表
5-3 論文の構成
5-4 図表の効果的活用
Section 6 研究倫理
6-1 研究倫理のための規定
6-2 倫理評価チェック項目
6-3 倫理審査の必要書類
参考図書
おわりに
書評
開く
看護研究の世界で迷子にならないための俯瞰地図
書評者: 川島 みどり (健和会臨床看護学研究所長)
◆一度ならず経験する看護研究の迷い
看護研究は,「大きく深い森で覆われた神秘の山岳地帯」と著者は言う。迷い込んで抜け出られなくなったり,沼に足を取られたりすることは,研究する者なら1度ならず経験しているので共感できる。だが,研究の初心者に,この複雑な地形や途上で出会うであろう困難を含めて,迷わず抜け出る道を教えることはそう簡単なことではない。そこで,著者は考えた。「この神秘の山岳地帯の全体を上空から俯瞰する地図」を。
それがハイブリッドCD―ROM付の本書である。目次を見てもわかるように,研究に取り組む心構えから始まって,研究の種類と研究計画,データ収集,分析と,看護研究に必要な諸知識が系統的に盛り込まれ,プレゼンテーションの方法から研究倫理まで述べられている。難しいことをやさしく伝えることほど難しいことはないのだが,それに加えて楽しく学ぶことのできる工夫はさすがである。
◆体感できるビジュアルな映像の効果
著者は,看護教育の場で,また卒後研修等で受講者の反応をつぶさに観察しながら,その難しさを和らげる手法として用いたビジュアルな映像の効果を体感されたのだろう。まずは,付録のCD―ROMを開いてみよう。全部で183場面からなり,カラー画面も美しい。随所にテキストが開ける状態になっていて,ふつうの印刷媒体から入ってくる情報とはやや異なった経路で,研究への扉を開いてくれる。
実は,いち早く卒後研修の場で活用させていただいた。自分の講義の不足分を補い曖昧な説明に終わっていた部分を確認する上で大変有用であった。ただ,ともすると映像に目が奪われて,簡単に「わかった気」になってしまわないように,十分深く考え理解するよう,教師は方向づけをする必要がある。また,1枚の絵からさらに自分の考えを発展させ,教師自身の言葉で語るようにしたい。研究に親しむ気風は,看護実践への主体的な姿勢にもつながるので,教育の場だけではなく,多くの現場の看護師らにも勧めたい書である。
書評者: 川島 みどり (健和会臨床看護学研究所長)
◆一度ならず経験する看護研究の迷い
看護研究は,「大きく深い森で覆われた神秘の山岳地帯」と著者は言う。迷い込んで抜け出られなくなったり,沼に足を取られたりすることは,研究する者なら1度ならず経験しているので共感できる。だが,研究の初心者に,この複雑な地形や途上で出会うであろう困難を含めて,迷わず抜け出る道を教えることはそう簡単なことではない。そこで,著者は考えた。「この神秘の山岳地帯の全体を上空から俯瞰する地図」を。
それがハイブリッドCD―ROM付の本書である。目次を見てもわかるように,研究に取り組む心構えから始まって,研究の種類と研究計画,データ収集,分析と,看護研究に必要な諸知識が系統的に盛り込まれ,プレゼンテーションの方法から研究倫理まで述べられている。難しいことをやさしく伝えることほど難しいことはないのだが,それに加えて楽しく学ぶことのできる工夫はさすがである。
◆体感できるビジュアルな映像の効果
著者は,看護教育の場で,また卒後研修等で受講者の反応をつぶさに観察しながら,その難しさを和らげる手法として用いたビジュアルな映像の効果を体感されたのだろう。まずは,付録のCD―ROMを開いてみよう。全部で183場面からなり,カラー画面も美しい。随所にテキストが開ける状態になっていて,ふつうの印刷媒体から入ってくる情報とはやや異なった経路で,研究への扉を開いてくれる。
実は,いち早く卒後研修の場で活用させていただいた。自分の講義の不足分を補い曖昧な説明に終わっていた部分を確認する上で大変有用であった。ただ,ともすると映像に目が奪われて,簡単に「わかった気」になってしまわないように,十分深く考え理解するよう,教師は方向づけをする必要がある。また,1枚の絵からさらに自分の考えを発展させ,教師自身の言葉で語るようにしたい。研究に親しむ気風は,看護実践への主体的な姿勢にもつながるので,教育の場だけではなく,多くの現場の看護師らにも勧めたい書である。
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