整形外科 第2版

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最短で国試の整形外科を攻略したい人に向けた究極の「まとめ本」。疾患ごとに「国試の傾向と対策」を紹介。キーワードで疾患にたどり着ける整理の仕方が満載。暗記に使えるチェック問題は赤シート付き。厳選した国試の過去問とオリジナルの問題を掲載し、最短で正解にたどりつくオリジナルの解法を加えました。
シリーズ シリーズ まとめてみた
天沢 ヒロ
発行 2020年05月判型:A5頁:254
ISBN 978-4-260-04159-1
定価 3,080円 (本体2,800円+税)

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まえがき(第2版)

 まず,最初に重要なアドバイスをしましょう.整形外科は深く追求しすぎないことをオススメします.やる気maxな皆さんからすれば,「はぁ?」という感じかもしれませんね.ですが,いったん冷静になって聞いてください.

 マイナー科に分類されている科は,患者さんにとってはメジャー科であるということにお気づきでしょうか? 特に整形外科は,昨今の医療において非常に需要の高い分野です.これからの時代は,何科に進むにせよ,整形外科疾患を無視して臨床に携わることは難しいでしょう.しかし,国試では整形外科の出題頻度がそこまで多くない.他の科では専門医が診ればいいような細かい知識まで出題されているところもあるのに,現場(臨床)とのギャップはますます開くばかりです.

 それはなぜなのか.いろいろな大人の事情も見え隠れしますが,ひとつ無理矢理に納得する答えを著者なりに見出しました.それは,マイナー科の中でも整形外科は特に奥が深い&範囲の広い領域であり,本気で理解するには到底時間が足りないから諦めたのだ,ということです.大学によっては,整形外科は「肩グループ」や「腰グループ」などに分かれています.これは,専門医の中でも分野ごとに特化しなければならないほど,それぞれの領域を追求するのが難しくなっているためです.専門医にとってもこんな状況なのに,あらゆる科を勉強しなければならない皆さんにとってそれは酷だろう,という優しさ・・・だと結論づけました(無理すぎ?笑).ただ,実際には整形外科疾患を知らずに国試を通過すると,そのあとが非常に辛いです.

 そこで,本書では非専門医でも理解しておくべきところを中心に学ぶことに重きを置きました.現役臨床医である私からの視点を,国試に主眼をおいた「まとめてみた 整形外科 第1版」に加えることとしました.結果,国試にも研修医以降にも役立つコスパの高い本に仕上げることができました.

 まずは研修医になって絶対診るであろう“骨折”から学習し,部位ごとにcommon diseasesを学び最後に細かな疾患を覗いてみる,という構成になっております.拙書の他のマイナー科と比較すると,病態生理を重視するというよりも,体育会系な整形外科のノリに合わせて,反射的に「これじゃね!?」と選べるようになることを目標としている部分もあります.

 なによりも皆さんが楽しみながら本書を読んでいただければ,これ幸いです.それではいきましょう!

 2020年3月
 天沢ヒロ

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0 整形外科のキモ
 ──難しく考えすぎない
1 骨折(総論)
 ──合併症が意外と多い
2 骨折(小児)
 ──子供は腕が折れやすい
3 骨折(高齢者)
 ──骨折しやすいところは決まっている
4 頸部
 ──容れ物と中身に分けて考える
5 腰
 ──末梢神経障害が主体となる
6 肩
 ──日常動作に深く関与する
7 肘
 ──小児で問題となりやすい
8 股
 ──あらゆる年代にトラブルを起こす
9 膝(中高年)
 ──発熱の有無をチェック!
10 膝(若年者)
 ──身体所見をスッキリまとめよう!
11 感染症
 ──整形外科領域の敵といえば
12 骨腫瘍
 ──原発性は稀である
13 代謝性骨疾患
 ──易骨折性となる
14 脊髄損傷
 ──障害レベルによって日常生活レベルが変わる
15 単神経障害
 ──原因の推定が問われる
16 その他
 ──余裕があればおさえたいところ
17 X線一覧

18 身体所見まとめ

19 天沢流キーワード術

索引

解いてみた
 骨折(総論)
 骨折(小児)
 骨折(高齢者)
 頸部
 腰
 肩
 肘
 股
 膝(中高年)
 膝(若年者)
 感染症
 骨腫瘍
 代謝性骨疾患
 脊髄損傷
 単神経障害
 その他
 総合問題

チェック問題

コラム
 まだまだある骨折の合併症
 骨折診療は奥が深い
 脊柱管狭窄とは?
 なぜ神経症状に身体所見が重要なのか
 なぜL4/L5でL5症状をきたすのか
 石灰沈着性腱板炎
 特発性骨壊死(SONK)
 膝蓋跳動とは?
 脊椎カリエス
 骨折にも役立つ関節液
 原発性の良性骨腫瘍
 C4障害はないのに呼吸が苦しい?
 腕神経叢損傷

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